広島・秋山が2試合連続打点 3回一挙9得点の口火「フライだけは上げないように、腹をくくった」

[ 2022年7月17日 04:45 ]

セ・リーグ   広島11-4巨人 ( 2022年7月16日    東京D )

<巨・広>3回、長野(左)の満塁本塁打で生還し、ナインとタッチを交わす秋山(中央右)(撮影・河野 光希)
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 広島が16安打11得点の大勝で5月16日以来の2位に浮上した。「育成のカープ」の中で、猛打をけん引したのは実績豊富な移籍組。長野の一発に触発されるように、秋山が前夜の移籍1号に続く2試合連続打点を放った。

 「キク(菊池涼)から“つなぐよ”と言われていた」と振り返るのは1―0の3回。菊池涼のバント安打で満塁となって迎えた打席だった。2ボールからアンドリースが投じた真ん中付近の直球を逃さずに捉え、右前への2点打。この一打から一挙9安打9得点の猛攻が生まれた。

 「正直、併殺での1点でも(よかった)。内野フライだけは上げないように、腹をくくって打ちにいった」

 18打席連続無安打から抜け出して以降は、3試合連続安打と上昇気配。その要因の一つにファウルの少なさがある。「(打球が)前に飛ぶようになってきた」。3回の適時打は第1スイングで捉えたもの。打ち損じのファウルでカウントが不利になることが少なくなってきた。複数安打は移籍初出場だった8日の中日戦から遠ざかるものの、本領発揮へ一歩ずつ近づいている。

 「(安打が)まとまって出てほしいところもあるけど、1日1本を続けることも大事。数字が出ると自信になる。しっかりと塁に出られるように、捉えられるようにしたい」

 打線がつながっての連勝にも、気を引き締めた。手応えのある内容に、佐々岡監督は「乗っていきたい。こういう勝ち方はチームにとって大きい」とうなずく。チームも秋山も、この波に乗らないわけにはいかない。(河合 洋介)

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2022年7月17日のニュース