阪神・才木 1161日ぶり甲子園で6回1失点「楽しみながら投げることができました」

[ 2022年7月17日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神1-3中日 ( 2022年7月16日    甲子園 )

<神・中>4回、汗を飛ばし、力投する才木(撮影・平嶋 理子)
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 一番腕を振りたかった場所で躍動した。阪神・才木は6回4安打1失点の好投。19年5月12日の中日戦以来1161日ぶりに帰ってきた甲子園のマウンドで先発としての仕事を果たした。

 「ピンチも何回かつくってしまいましたけど、最少失点で抑えられたので良かった」

 不運な失点にも気落ちしなかった。2回1死一塁で高橋周に三塁線を破られた打球のクッション処理を、左翼手の陽川がもたつく適時失策で先制点を献上。それでも、なおも続いた1死三塁のピンチでは後続を断って追加点は与えなかった。

 初回から飛ばして直球の最速は152キロを計測。前回3日の登板では2回以降はスタミナ切れを起こしたが、反省を生かした。「初回から地に足着けて投げられた」。今季最長となった6回も無死一、二塁でA・マルティネスを150キロ直球で見逃し三振に斬った。中盤に入っても150キロ台の直球を投げ込むなど、力強さを保って中日・大野雄との堂々と投げ合いを演じた。

 「変化球をうまく使えたので真っすぐもそれなりに投げられた」

 20年11月に受けたトミー・ジョン手術を乗り越えて7月3日の中日戦で1159日ぶりの勝利投手。再起の1勝に続いて聖地での白星を狙った。スタンドから見守った父・昭義さん、母・久子さんの前で汗をぬぐいながらの力投。「甲子園のマウンドは久しぶりでしたが、たくさんのお客さんが入ってくれて声援も凄かったですし、楽しみながら投げることができました」と振り返った。

 18年9月6日の広島戦以来、4年ぶりに記録したクオリティースタート(QS、6回以上で自責3以下)は復活の何よりの証だ。「6回で代えられるのは力不足も感じてますし、もっと圧倒できるピッチングをしてきたい。もっと上のレベルを目指していきたい」。負けん気も取り戻した背番号35がローテ定着を目指す。(遠藤 礼)

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2022年7月17日のニュース