作戦ズバリの阪神・矢野監督 「采配ってね、結局、選手がやってくれるか、やってくれないかなんよね」

[ 2022年7月17日 22:34 ]

セ・リーグ   阪神3―1中日 ( 2022年7月17日    甲子園 )

<神・中>終了後、帽子をとってスタンドのファンに感謝を示す矢野監督(撮影・坂田 高浩)
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 阪神が「スミ1」の中日に対し、「スミ3」で勝利した。初回に2失策が出て先制されたが、直後の攻撃で佐藤輝が逆転の2点打。1死一、三塁から重盗が決まった。2点のリードを、先発ガンケルの好投で守った。

 以下は矢野監督との一問一答。

 ―ガンケルが8回1失点。
 「申し分ない。初回は自分でミスをしたけど、テンポも良く、球数も少なく、8回までいってくれた。(8回1死満塁のピンチ)最後の最後にね、より集中力を高めて、丁寧に、丁寧に、投げる姿が見えた」

 ―岩崎は3連投で19セーブ目を挙げた。
 「いつも落ち着いて、淡々と投げている風に見えるかもしれないけど、気持ちで向かっていくのが優(岩崎)のいいところなんで。どんな状況でも冷静に、熱く投げてくれている」

 ―佐藤輝が逆転打
 「最近、チャンスで打てていなかった。本人も気持ち良く打席に立つ感じではなかった。そういうところでは、1打席目のチャンスで打てたことが、後の打席にもつながったと思う。明日以降も、より気持ちが向かって行く、輝らしい打撃ができるんじゃないかと思う」

 ―3点目はタイガースらしい重盗で
 「行けるところは行く野球をしている。そういう意識を高く持ってくれれば、ああいうチャンスも生まれてくると思う。チャンスがあれば行きます」

 ―大山不在の中、投手陣が粘った
 「ウチの持ち味はやっぱり投手陣。先発、中継ぎのみんなが、しっかりやってくれている。エラーも出たけど、よく守っている部分もあるかなと思う」

 ―初回が失策絡みの嫌な形で先制されたが、中野、島田が連続安打で出てくれたのは大きい。
 「もちろんもちろん。ランナーが出ると向こうも嫌だと思う。何かあるんじゃないかと、警戒しながらの形になる。それがウチの野球の特長だと思うしね。いろんな作戦ができればいいし、島田もああいうところから自信をつけて、任せられる選手に成長してくれたら、うれしい」

 ―島田は前日16日に久々にスタメンを外れた。その気持ちも強かったか。
 「それがないとダメでしょ」

 ―佐藤輝の状態は?
 「今日はなんかいい感じで。これは俺の見た感じだけど、後ろの方(左肩)が突っ込まないというか。上から叩きたいという感じがずっとあったように思ったけど、今日はいい形で打球が上がりそうだった。後ろの肩があまり突っ込まず、という感じで。練習でもいい感じで打っていた。何か本人の中で(気付きが)あったのかもしれない」

 ―初回の攻撃は采配が当たった。
 「でもね、采配ってね、結局、選手がやってくれるか、やってくれないかなんよね。こっちがサインを出したって、(初回に)島田がしっかりバスターを決めてくれたり、近本がいいスタート切ってくれたりというのがあったから。俺のサインは後のことで、結局は選手だから。これは俺が4年間ずっと言ってるけど、やらされる野球じゃなくて、自分たちがどう動いていくか、どう動いたら(相手が)嫌がるかを、自分たちで考えて、自分たちでやらないと。作戦が決まって俺は気分はいいけど、本当に選手がやってくれたというのが一番」

 ―初回は近本が三走の安心感があった
 「それはね、逆のこともあるんだよね。近本だから警戒されていけないことがあるから、一概には言えない」

 ―大山がファームで試合に出場した。
 「悠輔(大山)とは(2軍戦に)出た後に相談しようかと話していたんだけど、出て大丈夫ということなんで、明日(18日)から連れて行く」

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2022年7月17日のニュース