木更津総合の1年生左腕・井上陸 4回まで完全 多彩な球種で変幻自在

[ 2022年7月17日 05:30 ]

第104回全国高校野球選手権千葉大会・3回戦   木更津総合4ー2船橋芝山 ( 2022年7月16日    ゼットエー )

<木更津総合・船橋芝山>5回途中2失点の木更津総合・井上(撮影・望月 清香)
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 木更津総合の1年生左腕が快投を演じた。降雨ノーゲームからの仕切り直しの一戦で、先発で起用された井上陸が4回まで完全投球を披露。5回に3安打で2点を失って交代したものの、切れのある直球にカットボール、チェンジアップなどの変化球を織り交ぜて船橋芝山を翻弄(ほんろう)し、「変化球でストライクが取れた」と手応えを口にした。

 「見返してやりたい」。1年生の原動力は劣等感だった。小学時代は地元・千葉のロッテジュニアに所属。しかし、補欠だったといい「悔しい思い出」と振り返る。「スタメンだったやつらを追い抜いてやろう」と投球に磨きをかけてきた。

 木更津総合は、楽天・早川、ヤクルト・山下(いずれも大学からプロ入り)と2年連続でドラフト1位左腕を送り出した。早川らを育てた五島卓道監督は「変化球も真っすぐもコントロールがいい。大きく育ってほしい」と井上の成長を願う。エース左腕の系譜を受け継ぐ逸材が出現した。(望月 清香)

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2022年7月17日のニュース