ベースボール・ファイブ国内唯一のインストラクターが語る 六角彩子「新たなスポーツとして大切に」

[ 2022年7月17日 23:46 ]

手打ちのB5を象徴するポーズで笑顔を見せる六角彩子
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 男女混合5人制の手打ち野球「ベースボール・ファイブ(B5)」で初となる日本代表決定戦の最終日は17日、東京都新宿区の三角広場で行われた。埼玉西武ライオンズ・レディースの六角彩子内野手(30)らで結成された5STARsは、決勝で東京ヴェルディ・バンバータに2―3で敗れ準優勝。第1回アジア杯(8月、マレーシア・クアラルンプール)出場権を逃した。

 六角は決勝に「4番・三塁」で先発出場。初回、2死一塁の場面で先制打を放ったが、「チームとして勝ちきれなかった」と肩を落とした。

 一方、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)から公認された日本唯一のB5インストラクターとして感じた喜びがあった。それは、日本でB5の活動が本格的にスタートしたこと。この日の会場は無料で観戦可能だったため、通りかかった人が立ち寄るなど注目を集めた。DJやMCが盛り上げ、フィールド付近にキッチンカーを設置するなど新アーバンスポーツとしての魅力がつまっていた。「“とにかく楽しかったです”という声をいただいた。演出も凄かった。全員で盛り上げて、大きな一歩を踏み出せた」と語った。

 ただ、今後も国内外での競技普及は課題となる。六角はさらなる発展へ「野球でもソフトボールでもない、新たなスポーツとして大切にしたい。野球やソフトボールの経験者だけでなく、誰でも気軽に参加できるスポーツにしたい」と見据えた。

 ▽ベースボール・ファイブ(B5) 野球を簡略化した新アーバンスポーツ。WBSCが17年、野球・ソフトボール振興の一環として発表した。元々はキューバの街中で「クアトロ・エスキーナス(4つの角)」という名称で遊ばれていた手打ち野球が原点。日本ではBFJとJSAが合同で公式事業などを行う。

 ▽B5の主なルール 1試合5イニング制。1チーム5人制で、選手登録は8人(控え3人)まで。公式国際大会では男女混合とし、守備では男女それぞれ2人ずつ以上がフィールドに立つ必要がある。守備位置は一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手のほか、二塁ベース付近を守る中間野手(ミッドフィルダー)がある。打撃は自らボールをトスで手打ちする。本塁から斜め4・5メートル以内でバウンドすると反則打球としてアウト。空振り、ファウルは1球でアウトとなる。打球がフェアゾーンで一度もバウンドせずにフェンスに触れることや、フェンスを越えた場合も反則打球。

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2022年7月17日のニュース