羽生結弦はSP111・31点、252日ぶり実戦で“ロンカプ”披露

[ 2021年12月24日 19:50 ]

フィギュアスケート全日本選手権第2日 ( 2021年12月24日    さいたまスーパーアリーナ )

<全日本フィギュア第2日>男子SP、演技をする羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 22年北京五輪の代表最終選考会として行われ、男子ショートプログラム(SP)で14年ソチ、18年平昌と五輪連覇の羽生結弦(ANA)は、111・31点をマークした。

 右足関節靱帯損傷で11月のグランプリ(GP)シリーズ、NHK杯とロシア杯を欠場した羽生にとって、今大会は4月16日の世界国別対抗戦以来、252日ぶりの実戦。ピアノ曲を模索する中、なかなか選曲が進まない中、思い浮かんだのは「昔からやりたいなと思っていた」と言う「序奏とロンド・カプリチオーソ」だった。

 昨季、苦しい時期に自らに活力を与えてくれたピアニストの清塚信也に、編曲を依頼。「もっと気持ち良く、気持ちを込めて滑ることができるんじゃないかなって思った」と言うピアノバージョンが完成した。

 冒頭、4回転サルコーを鮮やかに成功。トーループの4―3回転、高さのあるトリプルアクセルも決め、勢いよく右拳を突き上げて演技を締めくくった。

 26日のフリー「天と地と」では、クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の人類初成功を狙う。23日の公式練習では右足一本での着氷に近い好ジャンプも披露。国内最高峰の舞台で“冬の王”が新たな歴史を刻む。

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