JOC山下会長 北京五輪へ「IOC委員、JOCの会長の立場で役割をまっとう」 政府代表派遣見送りに

[ 2021年12月24日 14:10 ]

JOCの山下泰裕会長
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 日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は24日、政府が来年2月の北京冬季五輪に閣僚や政府関係者の派遣を見送ると発表した件について、都内で取材に応じた。一問一答は以下のとおり。

 ――政府が北京五輪の外交ボイコットを発表した。
 「外交ボイコットと正式に言われたの?」

 ――政府代表を派遣しないと。
 「政府が外交ボイコットって言ってないのに、それを勝手に使っていいのかなと思いますけどね」

 ――政府が代表を派遣しないと決めた。その件については。
 「政府が決定したことに対して、JOCの会長という立場でそれにコメントするというのはいかがなものかとは思いますけど。政府は政府の立場で国益というものを総合的に勘案して発表されたと思いますので、それに対してコメントする立場にはありません」

 ――北京五輪にはどのADカードで入るのか。IOC(国際オリンピック委員会)メンバーか。
 「IOCは主催者側ですよね。主催者側の一員としてまずIOC総会、北京の冬季五輪に参加する。と同時にJOCの会長でもありますので、日本オリンピック委員会の代表という形で、この2つで参加する予定ですけど。ですから、たぶんADカードはIOCで、という認識でいます」

 ――政府が橋本聖子さん(東京五輪・パラリンピック組織委員会会長)と山下さんは参加すると発表している。この件で政府と話し合いや調整は。
 「いえ、してません。政府もそこを知っているから参加されるという言葉であって、そこに政府の意思が特に働いているというニュアンスは、私は持ちませんでした」

 ――政府が名前を挙げたが、政治的な役割を担うものではないという認識か。
 「政府からの派遣という形で行くわけではない。IOC委員、JOCの会長、この2つの立場でさまざまな活動について、その役割をまっとうしていくということ」

 ――選手団の派遣に関しては、こうしたことが影響すると思うか。
 「ないと思いますね、まったく。日本選手団代表もかなり決まってきていて、今もフィギュア、これから選手たちも決まってくる。コロナ禍で非常に海外の状況が見えない、あるいはスケジュールが大幅に変更される、そういう中ですけど、今回の北京五輪の日本選手団は、平昌同様にかなり活躍してくれるんじゃないかと、そういう情報は上がっています」

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