羽生結弦が111・31点で首位発進 2位は宇野昌磨、3位に鍵山優真 フィギュア全日本男子SP

[ 2021年12月24日 20:51 ]

フィギュアスケート全日本選手権第2日 ( 2021年12月24日    さいたまスーパーアリーナ )

<全日本フィギュア第2日>男子SP、演技をする羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケートの北京五輪代表最終選考会となる全日本選手権は24日、男子のショートプログラム(SP)が行われ、14年ソチ、18年平昌と五輪連覇の羽生結弦(ANA)が111・31点をマークして首位発進。18年平昌五輪銀メダルの宇野昌磨(トヨタ自動車)が101・88点で2位、21年世界選手権銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・星槎)が95・15点で3位につけた。

 右足関節靱帯損傷で11月のグランプリ(GP)シリーズ、NHK杯とロシア杯を欠場した羽生にとって、今大会は4月16日の世界国別対抗戦以来、252日ぶりの実戦。ピアノ曲を模索する中、なかなか選曲が進まない中、思い浮かんだのは「昔からやりたいなと思っていた」と言う「序奏とロンド・カプリチオーソ」だった。

 昨季、苦しい時期に自らに活力を与えてくれたピアニストの清塚信也に、編曲を依頼。「もっと気持ち良く、気持ちを込めて滑ることができるんじゃないかなって思った」と言うピアノバージョンが完成した。

 冒頭、4回転サルコーを鮮やかに成功。トーループの4―3回転、高さのあるトリプルアクセルも決め、勢いよく右拳を突き上げて演技を締めくくった。

 26日のフリー「天と地と」では、クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の人類初成功を狙う。23日の公式練習では右足一本での着氷に近い好ジャンプも披露。国内最高峰の舞台で“冬の王”が新たな歴史を刻む。

【男子SP成績上位】
(1)羽生 結弦 111・31
(2)宇野 昌磨 101・88
(3)鍵山 優真  95・15
(4)山本 草太  93・79
(5)三浦 佳生  92・81
(6)三宅 星南  90・52
(7)友野 一希  87・79
(8)佐藤  駿  87・27

 ▽男子の北京五輪代表選考 日本は3枠。全日本選手権の優勝者を最優先とし、残る2人は総合的に選ぶ。全日本の2、3位、GPファイナル出場権獲得者(鍵山、宇野)、国際連盟(ISU)今季ベストスコア上位3人(宇野、鍵山、佐藤)を満たす選手から2人目を決める。さらに、上記基準を満たして選考から漏れた選手と世界ランク上位3人(鍵山、羽生、宇野)、今季の世界ランク上位3人(鍵山、佐藤、宇野)らから残る1人を選ぶ。

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