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歩夢 最高点で決勝へ 夏冬“二刀流”東京五輪からわずか4カ月 懸念吹き飛ばした

[ 2021年12月11日 05:30 ]

スノーボードW杯ハーフパイプ開幕戦 ( 2021年12月9日    米コロラド州コッパーマウンテン )

エアを決める平野歩(AP)
Photo By AP

 男女予選が行われ、男子で14年ソチ、18年平昌冬季五輪2大会連続銀メダリストの平野歩夢(23=TOKIOインカラミ)が2組1位で、10人で争う11日の決勝に進出した。4季ぶりのW杯出場ながら、1組1位だった昨季の世界王者・戸塚優斗(20=ヨネックス)を上回り全体最高の95・66点をマーク。スケートボードで東京五輪に出場した二刀流が、閉幕からわずか4カ月で準備を整え、来年2月の北京冬季五輪へ順調に滑り出した。

 予選落ちだった東京五輪から約4カ月。スケートボードから足元を固定するスノーボードに履き替えた平野歩が、今季初戦でブランクの懸念を吹き飛ばした。予選2組1回目で平野流の90・66点に次ぐ88・00点をマーク。2回目は95点台までスコアを上げた。スケボー挑戦を断念した平昌五輪金メダルのショーン・ホワイト(米国)の77・33点を18点以上、1組1位を決めていた戸塚の90・33点を5点以上も上回った。

 昨冬からスノーボード自体は再開していたが、「ここ半年ぐらいでみんなスイッチが入って、レベルが急に上がった」と周囲の進化を感じ取っていた。東京五輪後は、弟の海祝らと海外を中心に独自調整。「これだけ短い期間での調整は初めての経験。時間との闘いが大きい」と苦戦は覚悟していたが、海祝が「今は戻ってきているというか、進化し続けているぐらい」と証言するほど仕上げてきた。「今の段階で自分のレベルを見せるのが楽しみ」という4年ぶりのW杯で、世界トップクラスであることを見せつけた。

 大谷翔平の活躍もあり、二刀流への理解はかつてないほど高まっている。「ちょっと前ではあり得なかったことが、今ではそういうスタイルだからこそ人として認められたりする。新しい貫き方が出てきていると思う」と好影響を感じ取っている。競技性が高まったスノボーは純粋に楽しめる領域にはないが、夏季五輪挑戦で「やりたいことに、より向き合えている」という自分を雪上で表現していく。

 【平野歩夢 二刀流の歩み】
 ▽18年2月14日 平昌五輪で14年ソチ大会に続く銀メダルを獲得。
 ▽同11月13日 東京五輪でのスケートボード挑戦を表明。
 ▽19年3月16日 スケートボード強化候補選手選考を兼ねる日本オープンに出場して3位。
 ▽同5月12日 日本選手権で優勝し、強化候補選手となって五輪予選大会の出場権を獲得。
 ▽同6月14日 五輪予選大会初戦のデュー・ツアーで準々決勝敗退。
 ▽21年2月25日 平昌五輪以来の公認大会となるW杯下部ツアーのスノーボードHPで優勝。
 ▽同4月14日 全日本選手権HPで2位。
 ▽同5月21日 スケートボード五輪予選最終戦のデュー・ツアーで26位ながら五輪出場権獲得。
 ▽同8月5日 東京五輪予選14位で決勝進出を逃す。「悔いはない。スケボーで初心を学んだ」

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