世界カーリング連盟 最終予選の中継再開を発表 スポンサーのアダルト系企業が“協力”

[ 2021年12月11日 08:28 ]

 カーリングの22年北京五輪最終予選は、オランダ・レーワルデンで11日に男女の4人制が始まる。世界カーリング連盟が10日、世界に向けたテレビ中継を再開すると発表した。女子は18年平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレ、男子はコンサドーレが出場する。

 同予選のスポンサーには、アダルトグッズを手がけるオランダ企業「EasyToys」が名を連ねている。同会場で5日から行われた混合ダブルスでは、松村千秋(中部電力)谷田康真(コンサドーレ)組の試合をNHKBS1で中継する予定だったが、急きょ中止となった。

 「E」の部分を2つのハートで表現した「EasyToys」の企業ロゴの広告が、競技アイスや得点ボードなど会場の至るところに展開されていて、NHKの放送ガイドラインに定められた「品位と節度を心がけること」や「青少年に及ぼす影響について慎重な配慮が求められる」といった点に抵触する恐れがあることが原因だった。

 世界カーリング連盟は、「EasyToys」が企業ロゴ広告の上に「#equality for all」のシートをかぶせて隠すことに承諾したと報告。「この問題の解決策を見つけ、世界中のファンのためにカーリングをテレビ画面に戻すために協力してくれたEasyToysに感謝します」と謝意を示し、中継を再開すると伝えた。

 NHKはBS1で日本戦を中継する方向で最終調整している。

 最終予選には男女とも9チームが参加し、それぞれ3枠を争う。総当たりの1次リーグを行い、1位のチームがまず五輪出場権を獲得。1次リーグ2位と3位が対戦し、勝者が五輪へ。敗者は1次リーグ4位と最後の1枠を懸けて戦う。

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2021年12月11日のニュース