渋野が11位浮上、起伏激しいグリーンもさくっと攻略「5つ伸びたの良かった」

[ 2021年12月11日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー最終予選会第5日 ( 2021年12月9日    アラバマ州ハイランドオークスGC=6677ヤード、パー72 )

第5ラウンド、通算11アンダーで暫定11位の渋野日向子
Photo By 共同

 第1週の第4ラウンドまでの上位74人による第5ラウンドが行われたが、日没のため14人がプレーを終えられなかった。24位から出た渋野日向子(23=サントリー)は6バーディー、1ボギーの67で回り通算11アンダーの暫定11位に浮上。トップとは12打差となった。7位で出た古江彩佳(21=富士通)は16ホールを終えて1つ伸ばし12アンダーの同9位につけている。

 最終18番、渋野がスーパーショットを披露した。残り120ヤードから8Iで放った第2打はピン奥に着弾し、傾斜で戻り30センチにぴたり。6つ目のバーディーで締めくくり「あんなに奥に打つつもりはなかったんだけど、ゆっくりめで帰ってきてくれて良かった。5つ伸びたのは良かったっすね」と顔をほころばせた。

 濃霧で競技開始が遅れた。午前8時すぎのスタートに備えて練習場でウオームアップを始めていた渋野はいったん引き揚げた。ティーオフまで2時間45分待ったが、その間は「寒くならないように車の中で温まったり、散歩したり、ゴルフボールでサッカーしたり」とストレスをためないように過ごしていた。

 序盤からショットの調子が良かった。2番で左足下がりのライからウエッジで2メートルにつけてバーディー先行。8番でもウエッジで1メートルにつけてバーディー。100ヤード以内の距離からつくった好機を生かし「(2、8番は)練習している距離。チャンスにつけて、それを決め切ることができた」と胸を張った。

 前日に「堅揚げポテチ」と表した起伏の激しいグリーンも攻略した。10番と14番では5メートル、17番では4メートルを沈めて「最後までジャストタッチを心掛けてやった」と息をついた。

 144ホールを終えて20位以内なら来季多くの試合に出場できる。暫定順位ながら圏内まで浮上した。「上にはちょっと近づいたと思えばええかな。何とか徐々に抜かしていけたらいいな」とさらに上位を目指す。

続きを表示

この記事のフォト

2021年12月11日のニュース