パラアーチェリー代表・上山友裕らが3年後のパリ大会へ再スタート

[ 2021年10月17日 23:02 ]

東京パラリンピック、アーチェリーの混合リカーブ団体(車いす、立位など)準々決勝で、的を狙う上山友裕(手前)。右は重定知佳
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 パラアーチェリーの22年強化指定選手選考を兼ねたJPAF杯トーナメント大会が17日、さいたま市で行われた。リカーブ男子は上山友裕(三菱電機)、リカーブ女子は重定知佳(林テレンプ)、W1(車いす)混合は大山晃司(警視庁)といずれも東京パラリンピック代表が優勝。コンパウンド男子は大江佑弥(倉敷市役所)、コンパウンド女子は平澤奈古(オー・エル・エム)が制した。

 降雨と寒さの悪条件の中、東京パラ代表が貫禄を示した。日本のエース・上山は4連覇を達成し「調子は全然良くない状態だった中でこの記録は良かった」と自らに及第点を与えた。2大会連続出場となった東京パラは目標のメダル獲得を逃したが、「終わった後に“面白かったです”といろいろなメッセージをいただいた」と反響の大きさを実感。16年リオデジャネイロ大会後からSNSを中心に競技普及に取り組んできた34歳は「“アーチェリーを見てください”で振り向いてくれる人はほとんどいない。“とりあえず上山さん面白いから応援しよう”という方が多かったので、今後も発信していければ」と自身の役割を改めて強調した。

 3年後のパリ大会へ、選手たちはすでに再スタートしている。警視庁月島署でフルタイムで働く大山は選手村退村の翌日から出勤したことを明かし「仕事がたまっていたので」と苦笑い。競技と仕事を両立しつつ「自分のできることは最大限尽くしてきたつもりだけどあの結果(準々決勝敗退)だったので。パリにつなげられる練習をしていきたいと思う」と飛躍を誓った。

 重定は東京大会後に休養を挟み、再始動とともに新たな取り組みに着手。「パリに向けて弓を全部新しくした状態で、どの弓が自分に合うか試している最中。その弓で点数を安定して出せるようになったら良い」とさらなるレベルアップを図る。

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