アメフト立命大 反省多き開幕2連勝 古橋監督「うまくやろうとしすぎている」

[ 2021年10月17日 05:30 ]

関西学生アメリカンフットボール1部リーグAブロック   立命大42―0近大 ( 2021年10月16日    たけびしスタジアム京都 )

<立命大・近大> 2Q、敵陣に攻め込む立命大・平(中央) (撮影・亀井 直樹)
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 42―0のスコアと、あまりに不釣り合いなハドルだった。開幕2連勝とした試合後も、立命大・古橋由一郎監督は、選手に“心”を訴えかけていた。

 「うまくやろうとしすぎている。フットボールの原点を考えろ、と伝えました」

 ハーフタイムでも、指揮官が強い口調で求めたアメフットの基本。スピード、テクニック、戦術ではなく、1対1、タックル、何より気迫で、前半は近大に後れを取っていた。

 オフェンスは、頼みのエースQB野沢が不調。ターゲットがフリーのパスを何本もミスし、なかなかドライブが進まなかった。20回投げたパスは9本しか通らず、成功率45%。「もう少しできたはず」と首をひねり、指揮官も「野沢?練習ではいいのに、ボールが浮いてましたね」と険しい顔で評した。

 ディフェンスは完封し、貫禄を示したものの、振り返るRB平浩希主将の表情は、勝者のそれではない。「チーム全体として入りの部分が課題なのに、まだ改善できていない」。順位決定戦の「大一番」まで、わずか3試合しかないスケジュール。日々の練習が持つ意味は、間違いなく例年より重い。

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