豊田自動織機 崖っぷちで踏みとどまった! デンソーに3発快勝で決勝T進出へ望み

[ 2021年10月17日 17:53 ]

第54回日本女子ソフトボールリーグ1部第9節   豊田自動織機3―1デンソー ( 2021年10月17日    大垣市北公園野球場 )

<豊田自動織機・デンソー>5回、この試合2本目となる本塁打を放った豊田自動織機・金江(日本ソフトボール協会提供)@大垣市北公園野球場
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 崖っぷちで踏みとどまった。前日16日の大垣ミナモ戦で手痛い黒星を喫し、4位タイから7位に順位を下げた豊田自動織機。上位5チームによる決勝トーナメント進出へ、負けられない一戦で強烈な先制パンチを見舞ったのが1番打者の須藤志歩内野手(22)だ。

 初回、初球をとらえた打球は中堅手の頭上を越えた。鮮やかな初球先頭打者弾はチームの思いを体現する一発だった。須藤は「監督からも“どんどん攻めていこう”と言われていました。全力で戦って、最後は倒れるくらい食らいついていこうという心意気で打席に入りました。気持ち良かったです。ことし一番の当たりでした」と声を弾ませた。

 この一発に呼応したのが3番を打つ主将の金江爽友外野手(27)だ。初回1死から2球目を強振した打球は、美しい弧を描いて右翼の芝生へ吸い込まれた。「昨日の悔しい気持ちを切り替えて、吹っ切って試合に入りました。ファーストストライクからどんどん振っていこうと思いました」とうなずいた。先発右腕のダラス・エスコベド投手(29)には効果的な援護点になった。

 金江はこの一発だけでは終わらない。1点リードで迎えた5回2死から今度は中堅へ放り込んだ。1本目はメーガン・グッドから、2本目はカーリー・フーバーからの一発。外国人投手2人から放った会心の2本塁打に、永吉慎一監督(49)は「2本目が大きかった」と称えられた。

 残り2試合。決勝トーナメント進出をかけた戦いは大一番を迎える。金江は「織機のプライドを持って、あと2試合を戦っていきたい」と言葉に力を込めた。

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