V9経験者ゼロになった帝京大 辛勝発進も復権へ第一歩

[ 2021年9月12日 16:11 ]

ラグビー関東大学対抗戦Aグループ   帝京大17―7筑波大 ( 2021年9月12日    埼玉・熊谷ラグビー場 )

<帝京大・筑波大>前半12分、帝京大・大薮(左)が自分で蹴り込んだボールをインゴールで抑えて同点トライ(撮影・篠原岳夫)
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 昨年度4位の帝京大が同5位の筑波大を17―7で下し、開幕戦を勝利で飾った。

 帝京大は開始直後にトライを許したが、前半11分にハーフライン付近でWTB大薮洸太(3年)が自ら蹴ったボールをインゴールで抑えて反撃のトライ。同34分にはプロップ細木康太郎主将(4年)がモールから勝ち越しトライを決め、前半を14―7で折り返した。後半は一進一退の攻防が続き、両チームとも無得点のままロスタイムに。同3分、敵陣でペナルティーを獲得し、SO高本幹也(3年)がPGを決めて勝利を決定づけた。

 終盤まで接戦となったが、岩出雅之監督は「(試合内容を)どうとらえるか。今日の試合をネガティブにとらえるかポジティブにとらえるかは選手によって違うと思うが、両方に取って成長できれば」と結果、内容ともに好意的にとらえた。自らトライも奪った細木主将は「初戦ということでメンタルの部分で受けてしまい、強みを前面に出すことができなかった」と反省。その上で「勝って反省できるのはポジティブ」と前を向いた。

 09~17年度に全国大学選手権を9連覇した帝京大だが、最近3年間は4強止まりで、対抗戦でも2シーズン優勝から遠ざかっている。9連覇を知る現役学生がいなくなって最初のシーズンとなる今年度、異例とも言えるプロップ主将は「リーダーたちと緊張感を持ちながら、上位校にはきちんとしたプレー、帝京のラグビーをしたい」と気を引き締めた。

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