早大は完封発進 No・8佐藤、SH宮尾ら大物ルーキーが上々デビュー

[ 2021年9月12日 20:27 ]

ラグビー関東大学対抗戦Aグループ   早大70―0立大 ( 2021年9月12日    埼玉・熊谷ラグビー場 )

<早大・立大>今季の早大の開幕第1号トライは前半1分に1年生SHの宮尾が決める(撮影・篠原岳夫)
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 早大は前後半計12トライを奪って立大に大勝。2003年度主将で元日本代表の大田尾竜彦監督(39)は監督初陣を白星で飾った。

 大味な内容になりがちな格下相手の開幕戦ながら、ディフェンスでも気を緩めずに完封勝利。ゲームテーマを「ファースト」に定めて初陣に臨んだ大田尾監督は、「公式戦初戦はどんなカテゴリーであれ独特の雰囲気で緊張する。その中で先手を取り、取り続けることを意識させたかった。前半の早い時間にトライを取ってうれしく思う」と引き締まった表情で振り返った。

 そのファーストトライを挙げたのが3人先発した1年生の1人、SH宮尾昌典だ。前半2分、敵陣で抜け出したWTB槙瑛人(3年)を内側からサポート。残り20メートルでパスをもらうと、インゴール中央に飛び込んだ。同じく1年のNo・8佐藤健次は、負けじと2トライをマーク。もう1人の1年生、右プロップの亀山昇太郎は120キロの巨体を生かしてスクラムなどセットプレーで力を発揮した。

 昨年度までの主力選手にコンディション不良などがあるものの、指揮官は「能力が高い3人で、公式戦の先発を勝ち取る力があるのは間違いない」とあくまで実力でアカクロのジャージーを勝ち取ったことを強調。コロナ下で活動に制約がある中、入学からわずか半年弱で先発を勝ち取った実力は本物だ。CTB長田智希主将(4年)も「能力は高いし、1年生だが思い切りプレーして戦力になってくれている」と信頼を寄せた。

 佐藤は昨年度の全国高校ラグビー大会で2連覇を果たした桐蔭学園の主将、宮尾は準優勝した京都成章の9番だった。大学日本一に輝いた2019年度は、2年後のW杯で活躍が期待される日本代表のSH斎藤直人らスター選手が在籍。将来のスター候補のデビューに、自身も21年前の対抗戦開幕戦(対東大)で先発デビューして1トライを挙げた大田尾監督は「堅さが少し出たかなという印象はあるが、よくやってくれた」と称えた。

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