19歳・西郷 ツアー初勝利&大会最年少Vへ奪首!今年ここまで2位3回…今度こそ

[ 2021年9月12日 05:30 ]

女子ゴルフツアー日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第3日 ( 2021年9月11日    茨城県 静ヒルズCC=6680ヤード、パー72 )

9番、ティーショットを放つ西郷真央(撮影・西尾 大助)
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 2打差2位から出た19歳の西郷真央(大東建託)が6バーディー、ボギーなしの66をマークし、通算12アンダーの単独首位に浮上した。今年はここまで2位が3度。あと一歩届かなかったツアー初勝利を、大会史上最年少優勝で飾る。1打差の2位には大山志保(44=大和ハウス工業)と今季8勝目を狙う稲見萌寧(22=都築電気)が続いた。

 グリーン手前に小川が流れる160ヤードの15番パー3。西郷は背中から吹く軽いフォローの風を感じ、7Iを握った。「本来は届くか微妙な距離。攻める気持ちで」。フルスイングしたティーショットはピンそば2・5メートルにピタリ。ここから3連続バーディーを奪い、リーダーボードのトップに躍り出た。

 「攻める気持ちでバーディーを取れたのがよかった。凄くいいプレーができました」

 フェアウエーキープ率は57・14%だが、パーオン率は全体1位の88・89%と高水準を誇る。今週に入り、スイングのテークバック時に「数ミリの範囲だけど始動でアウトサイドに引かないように」と真っすぐを意識。ミリ単位の調整でスムーズなスイング軌道に変わり、「フェースコントロールをできるようになった」という。

 全米女子オープン覇者の笹生優花らと同じ01年度生まれで、ツアー本格参戦1季目。8月に師匠の尾崎将司から、「休めるときは休んだり、自分で考えてやるように」と声を掛けられた。師の助言を生かし、前週は出場せずに休養。「いい形でつながっている」と、万全の体調でメジャーに臨めていることも好調の要因となった。

 20、21年シーズンでトップ10は13度、2位は3度を数える。初優勝に一歩届かない悔しさも「いろんな経験が成長には必要」と受け止める。19歳での選手権制覇となれば、14年大会を20歳128日で制した鈴木愛の大会最年少記録を更新する。「一打一打全力でプレーして、結果としてそうなれば」。海外志向を持つ西郷にとって、優勝によって得られる3年シードも大きなモチベーションだ。

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2021年9月12日のニュース