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伊藤美誠、五輪延期の裏側で抱えた苦しみ 母が証言「ここまで、人って落ちていくんだな」

[ 2021年5月23日 19:32 ]

伊藤美誠
Photo By スポニチ

 卓球女子で東京五輪代表の伊藤美誠(20)が、23日放送のテレビ東京「東京五輪へー卓球・絆の物語ー 美誠・佳純・美宇 家族との感動秘話」(日曜後4・00)に出演。東京五輪の延期の裏側で抱えていた、大きな苦しみを告白する場面があった。

 伊藤は16年のリオデジャネイロ五輪に初出場し、団体戦では福原愛さん(32)、石川佳純(28)とともに銅メダルを獲得。15歳300日でのメダル獲得は、オリンピック卓球競技史上の最年少記録となり、大きな話題を呼んだ。また、18年に全日本選手権女子シングルス初優勝。女子ダブルス、混合ダブルスも制して3冠を達成し、17歳で日本のエースとなった。19年には日本女子史上初の世界ランク2位となり、いち早く東京五輪代表に内定したが、そこへ襲ったのが新型コロナウィルスだった。延期が決定し、試合の場も無くなった。

 昨年5月、番組の取材では「あしたでも、あさってでも、いつでも試合が出来るように準備しているので、大丈夫です!」と気丈に振る舞っていた伊藤。しかし、その裏では大きな悩みがあったことを、母・美乃りさんが証言する。「取材のときのカメラの前では、元気よく話していたんですけど、実際は『どうしたらいいか分からない』『東京オリンピックはどこに行っちゃったんだろう?』っていう、毎日が葛藤で。『ここまで、人って落ちていくんだな』というのを目の当たりにしました」と、娘の姿に心を痛めたという。

 「苦しんでいる自分を、ラケットを振ることで、なんとか呼吸できている状態にしていることをすごく感じて。練習中に、爪が半分取れてしまって出血しているのに、そのままボーッとしていて。また練習を続けていて。私が『ちょっと待ってよ!』って言っても聞かないというか。アザだらけですよ、身体中。血だらけだし、脚はボロボロだし。痛くても感じないようにしているのか」と、話した。

 伊藤も「わざと自分に『大丈夫だよ』って言い聞かせるために、自分を自分で洗脳するじゃないけど、どれが今の自分なのか分からなくなることがありました」と吐露。そんな、どん底から救いあげてくれたのは、母だった。卓球漬けの毎日から、伊藤を連れ出し、気分転換を促した。

 「あまり元気がないなって思うときに感じ取ってくれて。もちろん頑張ることも大事だけど、たまには誰かに頼ったり話を聞いてもらったりとか、そういうことも大事なんだなと思いました」と、感謝の思いを告げる伊藤。東京五輪に向けて「決勝の舞台で大暴れしたいと思うので、そこがワクワクですね。想像できないくらい楽しいんだろうなって思ってます」と前を向いた。

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