【丸山茂樹 メジャー基準】松山のショートパットの美しさはまるでタイガーのよう

[ 2021年5月23日 03:00 ]

米男子ゴルフツアー 全米プロ選手権第2日 ( 2021年5月21日    サウスカロライナ州 キアワアイランドリゾート=7876ヤード、パー72 )

15番でバンカーショットを放つ松山(AP)
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 2日目は初日よりもさらに風が強まり、厳しいコンディションになりました。多くのトップ選手が対応に苦しむ中で、松山は慌てることなく、いとも簡単にベストスコアの68を出してきました。

 マスターズで優勝してから今大会に臨むまで練習時間も限られていたと思いますが、短期間で状態を整え、コース状況に素早くアジャストできる能力の高さには改めて驚かされます。

 ショットはほとんど曲がっていませんでした。ピンチらしいピンチは15番でセカンドショットをグリーン左の砂地に落とした時くらい。アプローチをする場面はほとんどありませんでした。パットも3番で3パットはありましたが、それ以外は全く問題がなかった。マスターズ前の3月からパットはずっと状態がいいですね。

 特にショートパットはコンパクトなテークバックで打ち抜き、フィニッシュもしっかり収まっています。以前は少し大きいバックスイングを取っていましたが、タイガー(ウッズ)のようにコンパクトにしっかりストロークできている印象です。構えてから打つまでのリズムもいいですね。微妙な距離のパーパットの時も、アドレスに入ってから間が空くようなことがありませんでした。

 メジャー最長7876ヤードの距離に加え風次第で難易度が一変するコースで、これだけのプレーができるのですから本当に見応えがあります。(東京五輪日本代表ヘッドコーチ)

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2021年5月23日のニュース