照ノ富士が史上初大関復帰場所V 貴景勝との優勝決定戦制し2場所連続優勝 いざ名古屋場所で綱獲りへ

[ 2021年5月23日 17:38 ]

大相撲夏場所千秋楽 ( 2021年5月23日    両国国技館 )

照ノ富士
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 大相撲夏場所は23日、東京・両国国技館で千秋楽の取組が行われ、大関・照ノ富士(29=伊勢ケ浜部屋)が結びの一番で大関・貴景勝(24=常盤山)に敗れたものの、優勝決定戦での貴景勝との“再戦”を制し、2場所連続4度目の優勝。21場所ぶりに復帰した大関が、現行のカド番制度となった69年名古屋場所以降、史上初となる復帰場所での優勝を果たした。

 この日行われた千秋楽の結びの一番で2敗で単独トップだった照ノ富士は3敗の貴景勝に突き落としで敗れ、12勝3敗で並んだ貴景勝と優勝決定戦へ。照ノ富士は過去3度の優勝決定戦を経験しているが勝利はなかったが、貴景勝との“再戦”をはたき込みで破り、優勝を勝ち取った。

 現行のカド番制度で大関に復帰したのは過去7人(8例)いるが、復帰場所で優勝した例はなく、照ノ富士が初快挙を達成した。

 今場所は鶴竜の引退で一人横綱となった白鵬が6場所連続で休場。結果が求められた大関の立場で優勝した照ノ富士。新たな横綱誕生の期待が高まった中、名古屋場所での綱獲りを目指す。

 ▼照ノ富士 春雄(てるのふじ・はるお、本名ガントルガ・ガンエルデネ)1991年11月29日生まれの29歳。モンゴル・ウランバートル出身。魁皇に憧れ、18歳の時に白鵬の父ムンフバトさんと縁がある鳥取城北高に相撲留学。高校総体団体戦優勝に貢献。間垣部屋に入門し、若三勝のしこ名で11年技量審査場所(前相撲)で初土俵。13年春場所後に伊勢ケ浜部屋に転籍。13年秋場所に新十両(初土俵から所要14場所)。昇進を機に照ノ富士に改名。1メートル92、177キロ。

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