トライアスロン世界シリーズ横浜 総勢4000人規模「オリパラの試金石に」

[ 2021年5月14日 18:16 ]

上田藍
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 トライアスロンの東京五輪代表選考を兼ねた世界シリーズ横浜大会は5月15日に山下公園周辺特設コースで行われる。30を超える国と地域から約190名の選手が参戦。16日の一般選手などが参加するエイジグループ約1500人を合わせ、運営スタッフやボランティア、関係者など総勢4000人規模の公道レースとなる。

 日本トライアスロン連合の大塚真一郎専務理事はコロナ下での開催について「コロナ下における社会活動の再開に向けたきっかけになれば。スポーツの火を消さないこと。スポーツを仕事にしている方々が力を発揮する場になれば」と意義を強調した。

 海外選手は入国後、国ごとに専用車で移動し、ホテルは宿泊フロアを貸し切って動線を外部と遮断する「バブル方式」で感染症対策を徹底。PCR検査は出国時を含めて最多で7回受ける選手もいるという。隔離期間中の練習はバブル内で3カ国の小グループに分けて平等に実施。レース当日の山下公園内は入場が制限され、テレビ放送、ライブ配信を行って公道の観戦自粛を呼びかけている。さらに参加者4000人全員の大会前、大会後の健康状態をモニタリングする予定で、大塚専務理事は「ロードレーススポーツ、アウトドアスポーツの新様式をプレゼンテーションしたい。少しでも五輪、パラリンピックのテスト、試金石になれば」と期待を寄せた。

 代表選考に関わる今大会に向けた選手の思いも強い。2019年大会で女子4位に入った高橋侑子(富士通)は「思い出の地で良いイメージを持って走りたい」と意気込み、4大会連続五輪出場を目指す第一人者の上田藍(ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インター)は「思いをレースにぶつけて良い結果を残したい」と決意を語った。

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2021年5月14日のニュース