19歳アマ杉浦が首位発進 2年前からナショナルチーム入りの逸材「先輩たちに負けないように」

[ 2021年5月14日 05:30 ]

男子ゴルフツアー ダイヤモンド・カップ ( 2021年5月13日    神奈川県 相模原GC東C=7298ヤード、パー72 )

10番、水しぶきを飛ばしてティーショットを放つ杉浦(撮影・沢田 明徳)
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 雨の中でアマチュア旋風が吹き荒れた。日大2年の杉浦悠太(19)が5バーディー、1ボギーの68、4アンダーで木下稜介(29=ハートランド)と並んでトップ。1打差の3位に日体大4年の河本力(21)ら8人が並んだ。前週優勝の片岡尚之(23=フリー)は71で18位につけた。

 女子だけでなく、男子ツアーでもまた新たに有望なアマチュアが台頭した。今大会は日本ゴルフ協会主催とあり大量19人が出場。その一人、ツアー10試合目の19歳杉浦が堂々のトップスタートを切った。

 インスタートで11番で4メートルを沈めると、15、18番とバーディーを重ね、インに入っても2バーディー。6番でアプローチに失敗し初めてボギーとしたが、1打差の首位スタートに「ショットが良く、外してはいけないところに行かず。パーを拾いやすかった」とうれしそうに語った。

 福井工大福井高では全国高校大会で優勝。19年から日本ゴルフ協会のナショナルチーム入りしている。相模原GCは2週前、同じメンバーの中島啓太(日体大3年)、米沢蓮(東北福祉大4年)と一緒に初めてラウンドし「難コースのマネジメントを教えてもらいました」と感謝する。やはりメンバーでオーガスタ女子アマで優勝の梶谷翼にも大きな刺激を受け「自分も優勝争いしたい」と目標はもちろん優勝だ。

 17、18年と石川遼が主催するジュニア大会で優勝しており、当時から杉浦を知る石川は「一緒に練習ラウンドもしましたが、正確性を持ったまま、飛距離を伸ばしている感じで、凄く楽しみです」と成長ぶりを高く評価。金谷拓実が東北福祉大時代の19年にツアー優勝を果たし、中島は今年初戦で2位に入った。「先輩たちが優勝争いしているので、自分も負けないように」と杉浦。金谷以来となる史上5人目のアマチュア優勝に挑む。

 ◆杉浦 悠太(すぎうら・ゆうた)2001年(平13)9月12日生まれ、愛知県出身の19歳。4歳でゴルフを始め、福井工大福井高では19年全国高校春季大会優勝、日本ジュニア2位。19年から日本ゴルフ協会のナショナルチーム入り。ツアーでは昨年の日本オープンは予選落ちしたが、18年のカシオ・ワールドオープン49位、今年の中日クラウンズ57位などの成績を残している。1メートル70、62キロ。

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