2週連続2位と好調な大里桃子 異色の「三刀流」パッティングスタイルで開眼

[ 2021年5月14日 09:30 ]

大里桃子
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 【福永稔彦のアンプレアブル】女子ゴルフのワールド・サロンパス・カップはミレニアム世代の西村優菜(20=スターツ)のメジャー初優勝で幕を閉じた。その西村と最後まで競り合ったのが黄金世代の大里桃子(22=伊藤園)だ。

 最終日、3打差の2位から出た大里は前半で3バーディーを奪い首位に立った。後半は「アドレナリンが出て」ショットの距離感が合わずに失速した。

 前週はプレーオフで上田桃子(34=ZOZO)に敗れており、2週連続2位に終わった。それでも「1カ月前まで優勝争いできるゴルフじゃなかった。2週連続2位で悔しいけど、頑張ったなという気持ちもある。来週以降もこういうゴルフができたら」と納得の表情を浮かべた。

 そして好成績の要因として「パットがやっと打てるようになった。先週も、今週も、パットでしのいだところがたくさんあった」とグリーン上での復調を挙げた。

 18年7月に2度目の挑戦でプロテストに合格すると、翌月のCATレディースでツアー初優勝を飾った。しかし、その後は伸び悩んだ。パットの時に手が思うように手が動かなくなるイップスに苦しんだ。その症状を克服するために行き着いたのが異色のパッティングスタイルだ。

 大里はパターの握り方について「3パターンあって自分の気分やラインによって変えている」と説明する。

 オーソドックスな順手、左手でグリップを握り右手は指を伸ばして手の甲を正面に向けて添えるクローグリップ、クローグリップと同じ形で右手と左手を入れ替える逆クローグリップ。その3種類を使い分ける「三刀流」なのだ。

 クローグリップは手首の動きが抑えられ、腕とクラブの一体感が生まれるため方向性が良くなる。一方でロングパットの距離感は出しづらい。従って長い距離は順手、短い距離はクローグリップで打つ方がそれぞれの長所を生かしやすい。

 大里も基本的にはロングパットは順手、ミドルパットはクローグリップ、1メートル以内は逆クローグリップにしている。ただ2メートル前後を逆クローグリップで、ロングパットをクローグリップで打つ場合もある。

 「短い距離はクローとか逆クローになるけど、ロングパットでクローにしたりもする。気分ですね。ここはこれと決めてはいない」。この“緩い”感じがイップス克服の一助となっているのかもしれない。

 元々ショット力には定評のある大里。「三刀流」のパッティングスタイルでさらなる躍進が期待される。(スポーツ部専門委員)

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