【玉ノ井親方 視点】朝乃山の左の課題。克服するのにいいお手本がいる

[ 2021年5月14日 20:38 ]

大相撲夏場所6日目 ( 2021年5月14日    東京・両国国技館 )

<夏場所6日目>朝乃山(右)を上手投げで破る霧馬山(撮影・郡司 修)
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 朝乃山の相撲を見ていると、本当にもどかしくなる。右を差して左上手を取れば、絶対に勝てるという自信があるのかもしれないが、自分の形にこだわりすぎて、相手に付け入る隙を与えてしまっている。

 霧馬山戦もすぐに右が入った。ところが深く右を入れられ、なかなか上手が取れない。そうこうしているうちに相手に左上手を引き付けられ、腰が浮いてしまったところを投げられた。右を差して安心したわけでもないだろうが、左上手を取るまでの攻めに工夫が感じられず、動きも後手に回った。

 朝乃山の左の課題はずっと言われていることだが、それを解く手本になりそうな力士が近くにいる。同じ右四つの照ノ富士は先に左上手を取りにいく。右にこだわるのではなく、左上手を取ってから右というイメージだ。朝乃山も参考にしてみればいい。 (元大関・栃東)

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2021年5月14日のニュース