NHLはカナダ国内の試合開催OK ディビジョン再編成で“カナダ地区”を設置

[ 2020年12月25日 08:53 ]

開幕に向けて準備が進んでいるNHL(AP)
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 北米アイスホッケーリーグ(NHL)のビル・デイリー副コミッショナーは24日、レギュラーシーズンを82試合から56試合に短縮して来年1月13日に開幕する今季について言及。カナダ国内に本拠を置いている7チームのホームゲーム開催が可能になるという見方を示した。

 現在、当該チームの地元となる各州と協議中だが了承される運び。31チームで構成されるNHLは昨季までアトランティック、メトロポリタン、パシフィック(各8チーム)とセントラル(7チーム)の4つのディビジョンに分かれていたが、今季は新型コロナウイルス感染防止を考慮して、特例としてカナダに本拠を置くカナディアンズ(モントリオール)、フレームズ(カルガリー)、オイラーズ(エドモントン)、セネターズ(オタワ)、メープルリーフス(トロント)、カナックス(バンクーバー)、ジェッツ(ウィニペグ)の7チームを“ノース・ディビジョン”として編成。カナダから米国に移動すると、来年1月21日までは戻った際に2週間の自主検疫が課されて試合の運営が困難になるためで、国境を越えない“カナダ地区”を作ることでその問題を解消する方策を取っていた。

 NBAで唯一、カナダ(トロント)に本拠を置いているラプターズは、移動に伴う自主検疫を回避するために今季はフロリダ州タンパを準本拠地としてシーズンイン。しかしNHLではカナダに7チームが拠点を置いているためにNBAとは異なる運営方法が取られた。

 NHLは昨季のプレーオフをカナダと米国の国境を越えないようにするためにカナダのエドモントンとトロントで開催。今季は移動を最小限にとどめるために、遠征したロードチームはそこにとどまって数試合連続で同一カードを消化する日程になると見られている。

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