貴景勝 綱獲りへ決意「一番は闘争心」、常盤山部屋での初陣は「プレッシャーない」

[ 2020年12月25日 05:30 ]

大相撲初場所 番付発表

初場所番付発表のリモート会見を行った大関・貴景勝(日本相撲協会提供)
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 日本相撲協会は24日、大相撲初場所(来年1月10日初日、両国国技館)の新番付を発表し、先場所優勝を飾り、初の綱獲りに挑む貴景勝(24=常盤山部屋)は東大関に座った。国技館でリモート会見した貴景勝は、闘争心をむき出しにして横綱昇進に挑む覚悟をにじませた。

 綱獲りに挑戦する貴景勝はリモート会見中も終始、穏やかな表情だった。勝負の15日間に向けて、「集中しきることも大事だけど、一番は闘争心。勝ちたいという気持ち。負けたらどうしようではなく、一日一日やりきれたら」と決意表明。「(綱獲りは)全員ができることではない。感謝して、伸び伸びとやりたい」と自然体を強調した。

 18日から行われた合同稽古。大きな壁となる横綱・白鵬や、同じ大関の朝乃山と胸を合わせて実戦感覚を磨いた。「肌で感じる部分は、たくさん得られたものもある。そういう感覚を頭に入れながら、高めていけたらと思う」。合同稽古期間終了後は部屋で体づくりに励み「いい感じに仕上がってきている」と準備が着々と進んでいることをアピールした。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、夏場所や地方巡業が中止になった時間、自身の相撲を見つめ直した。浮かんできたのは、得意とする押し相撲の「応用」ではなく「単純に押しの強さ、出足の強さ、パワーを強くすること」という原点回帰。足元を見つめ直したことが「下半期に生きてくれたと思う」と振り返った。

 常盤山部屋の力士としての初陣は、特別な15日間になる。24歳は「プレッシャーは全くない。自分の力がどうかとしか思っていないので、今場所に限って何か変えるものはない。弱ければ強くなるしか上に上がる方法はない。力を出し切って自分がどうか試したい」と決意を口にした。

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2020年12月25日のニュース