紀平 連覇へ、フリーで4回転サルコー跳ぶ!公式練習で成功「感覚つかめた」

[ 2020年12月25日 05:30 ]

公式練習に臨む紀平(撮影・小海途 良幹)
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 25日に開幕するフィギュアスケート全日本選手権で2連覇を目指す紀平梨花(18=トヨタ自動車)が24日、公式練習で汗を流した。フリーでの投入を視野に入れる大技の4回転サルコーに成功。好感触を得て、まずはショートプログラム(SP)に挑む。

 30分の公式練習終盤に、紀平は4回転サルコーを成功させた。実戦で初成功を目指す大技を決め、気持ちよく前日調整を締めた。「滑りやすくて徐々に感覚がつかめた」と前向きで、フリーでの4回転投入については「SPノーミスが前提で、感触が良ければ」と明かした。

 今季初戦は進化を見せつける舞台だ。現在はスイスを拠点として練習を積み、ステファン・ランビエル・コーチの指導を受ける。紀平は「曲かけや筋力トレーニング、バレエ、ダンスなどいろいろ練習してきた」と自信を見せた。

 SPはフランス人のブノワ・リショー氏が初めて振り付けを担当した「The Fire Within」を演じる。この日の曲かけでは2回転半、フリップ―トーループの連続3回転、3回転ルッツを試運転。冒頭に跳ぶ予定のトリプルアクセル(3回転半)は何度も回転が抜けるなど不安もあるが、3度着氷した。「思っていたより合わなかったので、明日の朝練習で整えたい」とし、「あとのジャンプはそこまで悪くなかった」と手応えを口にした。

 昨季、初優勝した女王が目指すのは、当然2連覇だ。「まずSPをノーミスで。フリーでも自己ベストを更新できるように」とイメージを膨らませ、「久しぶりの試合で感覚が薄れていると思うので、落ち着いて楽しんで集中できたら」と18歳らしい笑顔も見せた。

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2020年12月25日のニュース