五輪代表で唯一の出場 向翔一郎「盛り上げる」あす柔道全日本選手権

[ 2020年12月25日 18:40 ]

男子90キロ級の向翔一郎
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 あす26日に8カ月遅れで開催される柔道の体重無差別で争われる全日本選手権(東京・講道館)の前日会見が25日にオンラインで開かれ、初出場で東京五輪代表として唯一の出場となる男子90キロ級の向翔一郎(24=ALSOK)が「コロナ禍で柔道界全体が元気がない。大変な時期だが、その中で五輪選手が1人だけでも出ることによって盛り上げられれば」と思いを語った。

 昨年の世界選手権銀メダリストの向の実戦は、今年2月のグランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会以来。久しぶりの実戦に加え、自身よりも大きな選手との対戦はケガのリスクも伴うが、「ケガをする時は集中していない時。やるべきことをやれば」と細心の注意を払う構え。大会に向けては100キロ超級五輪代表で日大の先輩に当たる原沢久喜(百五銀行)と乱取りを重ねるなど準備。「出るからには優勝したいから、どんなにきつくても諦めない。勇気を与えられたらいい」と話した。

 年明け1月に開催されるマスターズ大会(ドーハ)に出場の意向で、体重は“全日本仕様”ではなく90キロ程度をキープ。超級選手相手には不利となる可能性があるが、「体重は関係ない。動きやすい体重があるので、それで(試合を)やる方がいい」と意に介さず。ありのままの姿で、柔道日本一を目指す。

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2020年12月25日のニュース