柔道GS東京大会中止…現実味を帯びてくる“ぶっつけ東京五輪”

[ 2020年9月23日 22:24 ]

全柔連の金野潤強化委員長
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 国際柔道連盟(IJF)は22日(日本時間23日)、新型コロナウイルスの影響を考慮し、12月11~13日に東京・代々木競技場で開催予定だったグランドスラム(GS)東京大会を中止すると発表した。

 今回の決定を受けて全日本柔道連盟(全柔連)の金野潤強化委員長は「ここから(日本選手の)国際大会出場をスタートしたいと考えていたので残念。しかし中止の可能性はある程度、視野に入れていた。しっかり対応していく」などとコメントした。同大会には例年、日本の各階級のトップ4が出場。今年も男子73キロ級の大野将平(旭化成)、女子52キロ級の阿部詩(日体大)ら東京五輪代表選手の出場が見込まれていた。

 全柔連は年内の海外派遣の見送りを決定済み。日本の選手が国際大会に出場できるのは、早くても来年1月に予定されるマスターズ大会(カタール・ドーハ)となる。その後もIJFは国際大会開催を計画しているものの、新型コロナの状況は見通せず、実際に開催できるかどうかは不透明な状況だ。仮に開催される場合も、日本からの渡航制限や相手国の入国制限が緩和されなければ、海外遠征のハードルは高く、リスクも大きい。

 日本国内では10月31日、11月1日に講道館杯(千葉ポートアリーナ)、12月に無差別で争われる男女の全日本選手権(東京・講道館)、来年4月に全日本選抜体重別選手権の開催が予定されている。五輪代表選手もこれらの大会には出場可能だが、執拗な対策や研究にさらされる国内大会への出場は、多くの選手が嫌う傾向にある。国内大会を回避し、出場を計画している国際大会が直前に中止になるケースが発生すれば、五輪本番まで実戦ゼロという事態が現実味を帯びてくる。

 金野委員長は五輪までの実戦について、「基本的には担当コーチ、監督と選手が相談しながら決めていくこと。提案はするが、“この試合は出るべき”という強制はしない。議論しながら、何が最適かを話し会って決めていく」との方針を示した。今後はあらゆる状況を想定しながら、個々の選手の希望を尊重し、五輪までの強化計画を練ることになりそうだ。

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