コロナ感染者の出た大学に通う学生がバイト先クビ、就職試験ボツ…差別はあかん 頼むでホンマ

[ 2020年9月23日 05:30 ]

前関学大アメリカンフットボール部監督・鳥内秀晃氏
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 【名将鳥内秀晃の人間話 頼むでホンマ】この前、ある大学のキャリアセンターの課長さんから、ありえん話を聞いたわ。コロナ感染者の出た大学に通う学生がバイト先をクビになったとか、就職試験がボツになったとか。どう考えても、それはおかしいやろ。そんな企業は公表したったらええねん。差別はホンマにあかんで。あと、まだオンライン授業をやってる大学も、半分以上は対面に戻してほしいな。これやったら、通信教育と同じやで。

 大学は勉強だけでなく、課外活動やサークル活動で人間を教育する場やねん。それやのに、大学はクラスター出したら嫌やとか、風評被害とか、自分たちの体面しか考えてへんやん。一番の犠牲者は学生やで。いろんな大学スポーツが練習不足で、大会方式が変わっとるわな。大学の偉いさんはどうやったら課外活動ができるかを、お医者さんと相談しながら真剣に考えてるんか疑問や。頼むで、ホンマ。

 そもそも新型コロナウイルスの感染者って、練習そのものからは出てへんのとちゃうかなあ。学生が3密の場所にいってウイルスを持ち帰って、それが寮の中とかで広がってるだけやろ。指導者が感染者を出さないように厳しく言って、選手は体調が悪くなったら自己申告することを徹底したら、練習は普通にやってええと思うわ。

 あと(10月17日の)開幕まで1カ月近くもある関西学生アメフットリーグが何で無観客なん。そんなに早く決めなあかんのかな。せめて学生の親は見てもらってええんちゃうの。それとフェースシールドの着用義務ってどうなん。アメリカのNFLも、カレッジフットボールも、口の部分はしてへんで。逆に熱中症のリスクが増えるだけや。

 オレ自身も、最近はようやく外での仕事が増えてきて。現場の指導者の人と話をすると、「まだ、こんなに遅れてるんや」と感じることが多いわ。さすがに手を出すのがあかんというのは浸透してきたけど、言葉でムチャクチャ言うのは、なくならへんな。子供が大人からボロカス言われたら、何も言えへんようになるで。しゃべったらあかんってことになったら、自分で考えるのもやめてしまうわ。これはスポーツの現場だけちごて、学校や会社でもあり得る話やで。手を出さへんかったらええと思てる人には、「言葉も立派な暴力ですよ」と伝えるようにはしてるけどな。これからもメッセージは発信していこうと思っとる。(関西学院大アメリカンフットボール部前監督)

 《トークライブにゲスト出演》名将が芸人に「どんな男になんねん」!? 本紙コラム「頼むでホンマ」でおなじみの関学大アメリカンフットボール部前監督の鳥内秀晃氏が元J1神戸で、現在吉本興業所属芸人、近藤岳登のトークライブ「レッドカード覚悟トークライブVOL2」にゲスト出演する。ライブでは、若手芸人に人生を指南しながら、同氏が吉本所属になった秘話などを明かす。配信は10月7日の19時から20時。問い合わせはロストプラスワンウエストまで。

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