後輩・八村に刺激!福岡・白戸主将 B1昇格の誓い「しっかり結果を」

[ 2020年9月23日 17:22 ]

 男子バスケットボールのBリーグ2部(B2)は10月3日に開幕する。九州勢は福岡、佐賀、熊本の3チームがB1昇格を目指す。福岡は積極的な補強でシーズン40勝を掲げる。仙台から加入した白戸大聖主将(25)はNBAウィザーズの八村塁(23)の高校の先輩。後輩に負けない活躍でチームをB1に引き上げると誓った。

 12勝35敗で西地区最下位。屈辱にまみれた昨シーズンからの巻き返しを誓う福岡は、12人中10人が新加入と積極的な補強を敢行した。

 昨季途中の今年1月に就任したジョゼップ・クラロス・カナルスHCが、相手ゴールからでもしつこくプレスをかける「フルコートプレス」のバスケットを掲げている。そのためには「足を使うこと」が重要だが、昨季は平均年齢がB2最年長の約31歳とベテラン中心の編成だった。今年は運動量を求め「若くて力のある選手をそろえた」と仲西淳GM。20代の日本人選手が増えて、平均年齢は29歳になった。

 チームをまとめるのはB2仙台から加入して新主将に就任した白戸だ。過去にU16、U18と2度の日本代表歴がある。主将を務めるのは今回が初。「この年齢(25歳)で務めることができるのはありがたいこと。いい経験で終わらせるのではなく、しっかり結果を残せるようにしたい」と決意表明した。

 白戸には刺激を受ける存在がいる。2019年のNBAドラフトでウィザーズから1巡目指名された八村塁だ。宮城・明成高校時代の2学年後輩で「ポジションは違うんですけど、意識し合ってやっていました」と振り返る。NBAでも大活躍の現在に「正直、別世界に行ってしまった感じなんですけど、ニュースで見ると、頑張ってほしいってなります」と活力になっている。

 チームは7月に始動したが、カナルスHCは新型コロナウイルスの影響でスペインから来日できていない。練習を動画で送り、翌日の返信で指示を受ける状況が続いている。白戸は「その場で指導されない難しさはある。戦術を理解し、慣れる段階なので、頭も体もハードワークしている」と試行錯誤を続けている。

 60試合あるリーグ戦の目標は、1、2位が視界に入るシーズン40勝。その先にはB1昇格を懸けたプレーオフが待つ。白戸は「一戦一戦を大事に、目標達成のため精いっぱい努力したい」と誓った。

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2020年9月23日のニュース