ケンブリッジ、“納得”全体1位の10秒13 日本選手権へ向け手応え

[ 2020年9月7日 05:30 ]

陸上 富士北麓ワールドトライアル ( 2020年9月6日    山梨・富士北麓公園陸上競技場 )

男子100メートルで力走した(左から)ケンブリッジ飛鳥、小池祐貴、飯塚翔太
Photo By 共同

 男子100メートルはケンブリッジ飛鳥(27=ナイキ)が1本目に出場し、全体で1番いいタイムとなる10秒13(追い風0・6メートル)をマーク。日本人4人目の9秒台はならなかったが、小池祐貴(25=住友電工)、飯塚翔太(29=ミズノ)ら実力者を抑える貫禄の走りを見せた。200メートルは左膝裏の張りで大事を取って欠場したが、来月に迫った日本選手権に向けて順調な仕上がりをアピールした。

 3週連続のレース。8日前には今季の世界ランク6位タイとなる10秒03の自己新をマークしたケンブリッジ。空気抵抗の小さい準高地のスタジアムで9秒台への期待が高まったが、連戦による疲労の色は隠せなかった。「タイムは物足りない部分があった。ただ、3連戦の中では良い走りができた」と納得の表情を浮かべた。

 疲れはあっても今季は向かうところ敵なしだ。同組に小池、飯塚ら実力者が名を連ねたが、好記録をマークした前週と同じイメージで走る再現性の高さを発揮。「感覚的にも悪いレースではなかった」と自信を見せた。100メートルの2本目は出場せず、左膝裏に張りを感じたため予定していた200メートルは回避。過去にケガで大事な試合を棒に振った経験があるだけに「無理をしてもしょうがない。冷静になってやめておこうと思った」と話した。

 次戦は4年ぶりの日本一奪回を狙う10月の日本選手権(新潟・デンカビッグスワンスタジアム)に照準を定める。「優勝は五輪のモチベーションにもなる。今年最後のレースなので休養を取りつつ準備したい」と意気込んだ。

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