バックスが崖っ縁で初白星 アデトクンボ負傷退場も粘り勝ち ヒートは快挙逃す

[ 2020年9月7日 07:59 ]

第2Qに再び右足首を痛めたバックスのG・アデトクンボ(AP)
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 NBAは6日、フロリダ州オーランドで東地区準決勝のバックス対ヒートの第4戦を行い、第1シードのバックスは大黒柱のヤニス・アデトクンボ(25)が故障退場というアクシデントに見舞われながらも延長の末に118―115(前半50―48、延長11―8)で第5シードのヒートを振り切って4戦目で初勝利。現行システム(2003年以降)で史上4チーム目となる第1シードの“スイープ敗退”を免れた。

 今季の最優秀ディフェンス賞に選出され、2季連続のMVPも濃厚となっているバックスのヤニス・アデトクンボ(25)は第3戦の前半で捻挫した右足首の状態が懸念されていたが強行出場。11分のプレータイムで19得点を挙げたものの、第2Qの1分42秒、インサイドでヒートのアンドレ・イグダーラ(36)とシュートの際に接触したときに再び同じ個所を痛めてうずくまった。その後の出場資格を残すために立ち上がって反則によるフリースローの2本目は決めたものの、足をひきずりながらベンチに下がり、そのまま涙を浮かべながらロッカールームに姿を消した。

 それでも昨夏のW杯中国大会で米国代表となったクリス・ミドルトン(29)が今季最長の48分のプレータイムで36得点を挙げて奮起。延長ではチーム11点中9点を1人で稼いでチームを勝利に導いた。

 ヒートは今季の球宴に初選出されたフォワードのバム・アデバイヨ(23)が26得点、ダンカン・ロビンソン(26)が6本の3点シュートなどで20得点、ジミー・バトラー(30)も17得点を記録するなど先発5人全員が2ケタ得点を稼いだが、今ポストシーズンでは8戦目で初黒星。この日勝っていれば、16チーム制のプレーオフとなってからは(1984年~)史上初となる第5シードのチームによる「2シリーズ連続のスイープ達成」だったが、白星目前でバックスに競り負けた。

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