大坂なおみ、完勝で8強 1度もブレークP握らせず「今年のベストの試合かも」

[ 2020年9月7日 13:43 ]

テニス全米オープン第7日 ( 2020年9月6日    ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

全米オープン女子シングルス4回戦で強烈なバックハンドストロークを放つ大坂なおみ(AP)
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 女子シングルス4回戦で、世界ランキング9位の第4シード、大坂なおみ(22=日清食品)が、同21位の第14シード、アネット・コンタベイト(24=エストニア)に6―3、6―4で勝利した。準々決勝では同93位のシェルビー・ロジャース(27=米国)と対戦する。4大大会の8強進出は18年全米、19年全豪に続いて3度目。グランドスラムでは準々決勝以降で負けた経験がなく、データ的には優勝確立100%だ。

 コンタベイトには過去4戦全勝。前哨戦のウエスタン・アンド・サザン・オープン準々決勝でも白星を挙げた相性抜群の相手だった。第1セットは第1、9ゲームをブレークして先取。第2セットは互いに譲らず迎えた第9ゲームで6度目のマッチポイントをものにして試合を決めた。1度もブレークポイントを握らせず1時間12分で快勝。「今年のベストの試合かもしれない。相手も素晴らしい選手なので、集中した」と振り返った。

 人種差別に抗議している大坂は、黒人被害者のトレイボン・マーティンさんの名前が入った黒のマスク姿で登場。12年2月にフロリダ州サンフォードで自警団員に射殺された当時17歳の黒人少年の名前だ。今大会は決勝までの試合数に合わせて7種類のマスクを準備している。センターコートでの第2試合で、試合開始は午後11時過ぎ。試合終了時は日付が変わり午前0時20分を回っていた。

 準々決勝の相手となるロジャースには過去3戦全敗。直近は17年4月のボルボカー・オープン3回戦でストレートで敗れている。大坂は前哨戦で痛めた左太腿の状態について「今日は良い動きができたので、大丈夫だと思う。(ロジャースには)勝ったことがないので私の方がチャレンジャー。楽観的に戦いたい」と次戦を見据えた。

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