渋野 6バーディーで49位から一気6位!申ジエと3差、逆転賞金女王へ上昇気配

[ 2019年10月26日 05:30 ]

女子ゴルフツアーNOBUTA GROUP マスターズGCレディース第2日 ( 2019年10月25日    兵庫県 マスターズGC=6510ヤード、パー72 )

<マスターズGCレディース 第2日>15番、ティーショットを放った後、稲見萌寧(左)と爆笑する渋野日向子(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 降雨で2時間17分の中断があり、日没のため33選手がホールアウトできなかった。49位から出た渋野日向子(20=RSK山陽放送)が15番終了時点で5つ伸ばして通算4アンダーとし、6年連続で賞金シード権獲得を目指す福田真未(27=安川電機)らとともに暫定6位に浮上した。ホステスプロのイ・ボミ(31=韓国、延田グループ)が3つ伸ばし、暫定首位の稲見萌寧(20=都築電気)に3差の暫定2位につけた。

 日没サスペンデッドを知らせるホーンが鳴ったのは、午後5時17分。15番でバーディーを奪った渋野は、16番のティーグラウンドから練習グリーンに向かい、日課としているパッティングのドリルをこなした。視界も悪くなった午後6時。いったん練習を切り上げて取材に応じた。

 「前半チャンスを外したぶん、後半チャンスが入ってくれたのでいい感じかな。ショットも昨日よりは修正ができていた」

 前半はチャンスを決められず伸び悩んだが、青木翔コーチが「あそこで取れたのが大きかった」と指摘する9番のバーディーから流れを引き寄せた。ピンまで2メートル。下りの難しいラインを慎重に決めると、13番でボギーとした後の14番では得意のバウンスバックも決めるなど後半は6ホールで4バーディー。15ホール消化で5つ伸ばした。大会前にロングパットを重点的に練習した成果を発揮し「最近にしてはパッティングの距離感が合っていた」と好感触だ。

 出だしの1番では、まさかの「胸トラップ」で危機を脱出した。1Wでの第1打は左に曲がり、男性ギャラリーの胸部分を直撃。それが約20ヤードも跳ね返ってフェアウエーに転がった。「打った瞬間は当たるような感じでもなかったので、当たったと聞いてびっくりしました」。思わぬアシストで事なきを得ると第2打をピン手前3メートルにつけバーディー発進。「持ってるしぶこ」の本領発揮だった。

 初日は49位と出遅れたが、久々の「しぶこチャージ」で暫定6位に浮上。賞金ランク首位を走る申ジエとの差も3に縮めた。逆転賞金女王へ「大事な試合」と位置づける大会。上昇気配で週末を迎え「今日の感覚を忘れないように寝ます」と独特の言い回しで意気込んだ。 

続きを表示

この記事のフォト

2019年10月26日のニュース