ラグビー日本代表、強化へ“追い風”! NZ&豪州と「3カ国対抗戦」創設案

[ 2019年10月23日 08:00 ]

ニュージーランドのハカを見つめるリーチ(中央)ら日本代表(撮影・吉田 剛)=2018年11月
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 日本ラグビー協会が将来の南半球4カ国対抗(ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチン、ラグビーチャンピオンシップ=TRC)参入に向けて、ニュージーランド、オーストラリアとの3カ国による対抗戦の創設を目指し、両国協会との調整を始めていることが22日、複数の関係者への取材で分かった。W杯での日本代表の躍進、国内での盛り上がりや日本の経済規模を追い風に、早ければ来年秋の創設を目指す。

 今月16日の日本協会理事会後、岩渕健輔専務理事は来年以降のマッチメークについて「一つは個別(の協会)で話して組み立てる。もう一つは日本発信を含めて(大会が)できるかどうかを話している」と言及。早期の実現が比較的容易なのが、ニュージーランド、オーストラリアとの3カ国対抗戦だった。

 想定される大会形式は3カ国が総当たりの1回戦を行うというもの。昨年10月に横浜・日産スタジアムで行われた両国対抗戦、ブレディスロー杯を毎秋日本国内で開催し、その上で日本が両国それぞれと対戦し、大会として成立させる構想だ。

 両国とは時差も少なく、移動距離は飛行機で10時間ほど。毎年秋は南半球各国が欧州遠征を行っており、日本経由の負担は比較的少ない。実際に13、18年にニュージーランド、17年にはオーストラリアが欧州遠征前に来日し、日本と対戦した。

 実現へ追い風が吹いているのは間違いない。W杯で日本代表は初の8強入りを果たし、実力を示した。さらに1次リーグ計37試合の総観客動員は128万人を超え、テレビ中継は軒並み高視聴率を記録している。人気や関心の高まりで、大会スポンサーの獲得も容易に。W杯開幕前から日本国内でさまざまなプロモーションやスポンサー活動を行ってきた両国にとっても、日本は魅力的な“マーケット”となっている。

 21日にはニュージーランドのニュースサイト「ニュースハブ」が日本のTRC参入に向け、日本協会と大会を主催する南半球4カ国協会(SANZAAR)が25日に東京都内で会合を開くと報じた。ただ4カ国協会は21年から5年間の放映権契約を締結済みで、大会形式の変更は困難。新契約に移る26年以降の参入が現実的で、つなぎとして3カ国対抗の果たす役割は大きい。

 日本協会では欧州強豪との連携も模索する。20年以降も代表強化を継続するため、強豪国との恒常的な対戦機会の創出を目指す。

 ▽ラグビーの国際大会 4年に一度のW杯を除けば、毎年8~10月に開催されるTRCと、2、3月の欧州6カ国対抗が2大大会で、試合レベルや人気の面でも世界をリードしている。国際統括団体ワールドラグビー(WR)は、両大会に参加する10カ国と日本やフィジーを含めた12カ国によるネーションズ選手権の構想を今年初めに発表。実現に向けて各国協会と折衝を重ねたが、昇降格制度の導入に反対する欧州各国の反対に遭い、6月に断念した。日本協会は以前から、将来的なTRC参入を公言している。

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