NBAが開幕 王者ラプターズは延長戦制して開幕戦7連勝 シアカム奮闘

[ 2019年10月23日 12:18 ]

ゴール下でシュートに持ち込むラプターズのシアカム(AP)
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 NBAの2019年シーズンが22日にカナダのトロントで開幕。昨季のファイナルで初優勝を遂げた王者ラプターズはペリカンズを延長の末に130―122(前半56―61、延長13―5)で退けて白星発進。第2Q序盤で11点差を追う展開ながら、開幕戦では7季連続の勝利を飾った。

 ファイナルでMVPとなったカワイ・レナード(28)はクリッパーズに移籍してしまったが、競技歴8年ながらNBA王者の大黒柱となったカメルーン出身のフォワード、パスカル・シアカム(25)が38分出場して34得点、18リバウンド、5アシストと大活躍。第4Qの終了間際に6反則目(チャージング)をコールされて退場してしまったが、攻守両面でチームをけん引した。フレッド・バンブリート(25)は5本の3点シュートで自己最多の34得点を記録。カイル・ラウリー(33)も22得点とバックコート陣も奮闘して接戦をものにした。

 昨季平均16・9得点をマークし、最も進歩した選手に与えられる「MIP」を受賞したシアカムの今季の年棒は235万1839ドル(約2億5000万円)だが、すでに4年1億3000万ドル(約140億4000万円)で契約延長に合意。5季目となる来季からの平均年俸は今季の14倍に相当する3250万ドル(約35億1000万円)にまでアップするが、その大幅昇給に値する開幕戦でのプレー内容だった。

 ペリカンズは今ドラフトの全体トップでデューク大出身の怪物フォワード、ザイオン・ウィリアムソン(19)を指名したが、膝を痛めて(全治8週間)戦列を離脱。開幕戦ではレイカーズから移籍してきたブランドン・イングラム(22)が22得点、ジョシュ・ハート(24)が15得点を稼ぎ、76ersから移籍してきたJ・J・レディック(35)も4本の3点シュートなどで16得点を挙げて食い下がったがこのカードではここ9戦で8敗目を喫した。チームの3点シュート成功率は敵地での試合ながら42・2%(45本中19本)。ラプターズの35・0%(40本中14本)を上回っていたが、勝利にはつながらなかった。

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