10second Gaming+が日本代表 11・11開幕モバイルレジェンド世界選手権

[ 2019年10月23日 07:55 ]

「モバイルレジェンド」のeスポーツ「M1 日本代表決定戦」優勝を飾ったオブヤン(右端)ら10セカンドゲーミング
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 モバイルゲーム「モバイルレジェンド」のeスポーツ「M1 日本代表決定戦」(主催:Prexy株式会社 Japan Esports Guild)が東京・ヨシモト∞ホールで開催された。イベントは今月13日に行われ、32チームの予選を勝ち抜いた4チームがトーナメントで激突し、決勝は10second Gaming+(10セカンドゲーミング)がFreedomを下して制覇。優勝賞金30万円と世界選手権(11月11日開幕、クアラルンプール)への出場権を獲得した。

 国内トップクラスのクランである10セカンドが実力を見せつけた。3ゲーム先取の決勝。第1ゲームは負けないリスクマネジメントを徹底し、30分弱をかける安全策で奪取。続く2ゲームは一転して攻勢に打って出て、5人のメンバーの完ぺきな連係プレーによりストレート勝ちを収めた。練習は毎日午後10時前後から始めて、平均5時間にもおよぶ。リーダーのOBUYAN(オブヤン)は「他のチームとは練習量に差があります。勝てると思っていました」とさらりと言ってのけた。

 大会のあった週末は大型で強い台風19号が東日本を直撃。全国各地でイベント中止となったが、モバイルレジェンドは運営サイドが選手や会場の安全確保に尽力して開催にこぎつけた。日本勢にとっては初めて世界選手権の出場権を認定された大会。翌年度以降に世界へのチャンスをつなぐためにも“第1回”の実施は譲れなかった。

 オブヤンは前日の会場リハーサルに非常食、飲料水、懐中電灯などの防災グッズを携行。「最悪、暴風雨に見舞われて会場で一夜を過ごすことになっても大丈夫なように準備しました」。台風一過で晴天となった大会当日は、会場を満席にした250人の観衆が国内最高峰の戦いに歓声を送った。

 11月の世界大会は賞金総額25万ドル(約2600万円)で、14カ国から16チームが出場。フィリピン、インドネシアの優勝候補国が立ちはだかるが10セカンドも堂々たる挑戦者として乗り込む。「今度は日本代表として応援してくれる方々の期待を背負います。もちろん優勝を目指します」(オブヤン)。日出づる国の“伝説”はここから新たな章を刻む。

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