白鵬、正代圧倒して10戦全勝!“特別な地”で異例の早期始動

[ 2019年10月6日 16:47 ]

白鵬(右)は正代と三番稽古を行った
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 大相撲の秋巡業が6日、石川県金沢市で行われ、横綱・白鵬(34=宮城野部屋)が平幕・正代(27=時津風部屋)との三番稽古を敢行した。白鵬はここ数年、巡業の序盤は体づくりをメーンにし、相撲を取る稽古を行うのは中盤以降というのがほとんどだった。この日は四股などの基本運動を終えると両肘にサポーターをつけ、正代を指名。厳しい立ち合いからの寄り、押し、投げで圧倒し、10番取って全勝だった。

 秋場所は右手小指の骨折で途中休場したものの、9月30日の全日本力士選士権で優勝した。「はじめにしては良かった。トーナメントの感触が残っているよね」と心身とも好調を維持している様子だ。あえて正代の当たりを受けて逆転の投げを決めるなど「途中からは後の先。攻めだけが相撲じゃないですからね」と優勝42回を誇る第一人者の風格を漂わせた。

 異例の早期始動となったのは「炎鵬の地元だし、石浦のおじさんも近くに住んでいるから」と自身がスカウトした弟弟子のゆかりの地だったことを理由に挙げた。さらに、白鵬は石川県小松市の酒蔵「農口尚彦研究所」の日本酒を好み、今年8月には酒米「五百万石」の稲刈りにも参加している。石川県は白鵬にとっても特別な土地だった。

 平成最後の場所となった今年春場所で42回目の優勝を飾ったが、元号が変わった令和では賜杯から遠ざかっている。今後も土俵での稽古を続けていくかは明言しなかったが、意気込みの感じられる金沢巡業となった。

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2019年10月6日のニュース