国枝慎吾、シングルスも制して2冠!“相方”にストレート勝ち「有明での優勝は格別」

[ 2019年10月6日 16:31 ]

男子テニス楽天ジャパン・オープン最終日 ( 2019年10月6日    有明テニスの森公園 )

車いすの部・男子シングルスで優勝した国枝慎吾
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 車いすシングルス決勝で世界ランキング2位の国枝慎吾(35=ユニクロ)が、同6位ステファン・オルソン(32=スウェーデン)に6―0、6―2でストレート勝ち。今大会から新設された車いす部門でダブルスとの2冠を達成した。

 優勝したダブルスでコンビを組んだ相方との決勝。4大大会を上回る観衆の前でストレート勝ちし、1回戦から1セットも落とさずに頂点に立った。直線的な打球が中心だったバックハンドを、今夏からスピン系を織り交ぜた新スタイルに改良。70~80%まで仕上がっており「有明での優勝は格別ですね。こんに多くの観衆の前は何年ぶりかなというぐらい。プレーしていて気持ち良かった」と汗を拭った。

 今大会の格付けは6段階中4番目で、本来はトップ選手が出場するレベルではない。4大大会で自ら選手を勧誘するなど“裏方”としても尽力。オルソンも直接声をかけた選手の1人だった。男子シングルス世界1位のジョコビッチ(セルビア)から「スーパーヒーロー」と称される存在は「楽天オープンが車いすテニスを共催してくれることは大きな意味を持つ」と意義を強調。来年のパラリンピック会場となる有明でタイトルを手にし、12年ロンドン大会以来2大会ぶりのパラリンピック制覇への絶好のシミュレーションにもなった。

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