紀平、危機感3位 4回転4発トルソワと対照的…一度も飛ばず「もっともっと練習しないと」

[ 2019年10月6日 05:30 ]

フィギュアスケート ジャパン・オープン ( 2019年10月5日    さいたまスーパーアリーナ )

3位に終わった紀平(撮影・長久保 豊)
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 日本、北米、欧州の3地域対抗戦として各チーム男女2人ずつのフリーで争い、日本は合計602.16点で2位だった。女子の紀平梨花(17=関大KFSC)はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は2度成功したが、4回転サルコーに挑まず144.76点で3位。アレクサンドラ・トルソワ(15=ロシア)が4回転を4度着氷したことで、大技の必要性を痛感した。欧州が614.73点で優勝、北米が593.42点で3位だった。

 15歳の圧巻パフォーマンスが、17歳の闘争心に火を付けた。今季シニアデビューしたトルソワが、ルッツを含む3種類の4回転ジャンプを4度着氷。この日、朝の練習で好感触をつかめずに4回転サルコーに挑戦しなかった紀平は、「4回転サルコーも必要になる。もっともっと練習しないといけない」と危機感を口にした。

 これまで演技冒頭と2番目のジャンプにトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳んでいたが、今大会は冒頭に3回転サルコー。いずれ来る4回転挑戦をにらんでの順番変更だ。2度のアクセルはクリーンに決め、「アクセルの位置を変えたにも関わらず、きれいに決められたのは良かった」と振り返った。

 9月に左足を痛めた影響もあり、3回転ルッツも回避。コンディションが万全で4回転サルコーも組み込めば、打倒・トルソワが見えてくる。「ケガなく努力して、安定した高得点をどの試合でも出せるように意識していきたい」。次戦は25日開幕のスケートカナダ。紀平の挑戦は、ここからが本番だ。

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2019年10月6日のニュース