右代の世界陸上出場は絶望的、他選手の棄権待ち

[ 2019年9月18日 16:26 ]

男子十種競技の右代啓祐
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 日本陸連の麻場一徳強化委員長は18日、十種競技・右代啓祐(国士舘ク)の世界選手権(27日開幕、ドーハ)へのエントリーが国際陸連に認められなかったことについて都内で会見を開いた。

 右代は4月のアジア選手権を制し、各地域王者に与えられる参加資格を獲得。参加標準記録は突破していないものの、6月の日本選手権も優勝したことで、日本陸連の選考基準を満たして代表に決まっていた。

 だが、国際陸連は十種競技など一部種目の地域王者は「選手のレベルに基づいて」資格の有無を定めるとしていた。この部分は日本陸連の選考基準では触れられていなかった。

 麻場強化委員長によると9月6日に国際陸連から右代が該当すると連絡を受け、9日には「エントリーが認められない」という見解が国際陸連から示され、13日に出場を承認しないという決定を通告されたという。指導者サイドにはその都度、連絡を入れ、16日に指導者から右代にも伝わったが、陸連と右代はまだ直接、話していないという。

 今後、他国代表選手の中で棄権者が出れば繰り上がりで出場の可能性は残されているというが、麻場強化委員長は「現状ではスタートリストに載せていただけない」と厳しい状況を説明した。

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