“ポスト沙保里”女子53キロ級・向田、東京五輪決めた!「本当に夢だった」

[ 2019年9月18日 05:30 ]

レスリング 世界選手権第4日 ( 2019年9月17日    カザフスタン・ヌルスルタン )

女子フリー53キロ級準決勝、攻める向田(手前)(撮影・会津 智海)
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 東京五輪予選を兼ねて女子フリースタイルが行われ、53キロ級の向田真優(22=至学館大)が準決勝でマリア・プレボララキ(ギリシャ)を4―0で下し、決勝進出を決めて初の五輪代表に内定した。50キロ級の入江ゆき(27=自衛隊)は3回戦でリオ五輪銅メダルの孫亜楠(中国)に敗れ、敗者復活戦に進めず敗退。男子グレコローマン60キロ級で代表内定した文田健一郎(23=ミキハウス)は決勝で昨季王者のセルゲイ・エメリン(ロシア)に10―5で勝利し金メダルを獲得した。

 レジェンドが君臨し続けた階級で“ポスト吉田”が初の五輪切符を手にした。開始50秒で相手のバックを取って2点を先取し終盤の相手の反撃をしのぎ切ると、向田は右手でガッツポーズ。「最後は気持ちだった。(五輪は)本当に夢だった」と万感の思いで振り返った。

 世界大会16連覇を達成した先輩、吉田沙保里さん(36)と同じ階級が主戦場。吉田さんの現役引退後は後継者として期待されてきたが「自分は自分」と割り切ってきた。大会前には至学館大での最終調整の場に訪れた吉田さんに「ここで一発で(代表を)決められるように」とハッパを掛けられたという。会場で見守った吉田さんの前で期待に応え「沙保里さんとは比べものにならないけど、53キロで金を獲って向田もいるというところを見せたい」と系譜を引き継ぐ覚悟を示した。

 国内選考会では昨年の53キロ級世界女王、奥野春菜(20=至学館大)との争いを制したが、元々メンタル関連の本を読むほど「考え過ぎて空回りしてしまう」性格。代表入りを決めた6月の全日本選抜から深夜2時まで寝付けない日々が続いた。そんな中、柔道世界選手権でケガをしながら優勝した丸山城志郎(26=ミキハウス)の姿をテレビで見て「気持ちが強い人が最後に勝つ」と再認識。言葉通り、初戦から強気の姿勢で攻め抜いた。
 過去2度の世界選手権金メダルは55キロ級で、53キロ級で出場した17年は決勝で敗れた。「満足せずにリベンジをして、笑って日本に帰れるように」。53キロ級で初の頂点を獲ってから、東京へ向けスタートを切る。

 ◆向田 真優(むかいだ・まゆ)1997年(平9)6月22日生まれ、三重県出身の22歳。女子53キロ級。52キロ級で14年南京ユース五輪金メダル。55キロ級で16、18年に世界選手権優勝。53キロ級で昨年の全日本選手権で頂点に立ち、6月の全日本選抜選手権決勝で昨年の世界選手権覇者の奥野春菜(至学館大)を破り、世界代表の座をつかんだ。東京・安部学院高出、至学館大。1メートル57。

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