男子グレコ60キロ級・文田、夢舞台へ弾みの金「良いスタートが切れた」

[ 2019年9月18日 05:30 ]

レスリング 世界選手権第4日 ( 2019年9月17日    カザフスタン・ヌルスルタン )

男子グレコローマン60キロ決勝、優勝し日の丸を掲げる文田(撮影・会津 智海)
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 男子グレコローマン60キロ級で代表内定した文田健一郎(23=ミキハウス)は決勝で昨季王者のセルゲイ・エメリン(ロシア)に10―5で勝利し金メダルを獲得した。

 逆転で優勝を決めた文田は国旗を背中に場内を一周した。2度目の世界選手権制覇は日本のグレコでは初の偉業。「(内定を決めた)昨日はスタート地点だったけど、これで良いスタートが切れた」と満面の笑みで振り返った。

 グラウンド技に強いエメリン対策は60キロ級で競ってきた先輩の太田忍(ALSOK)に直々に学んだ。アップ場で実際にローリングをされながら要点を伝えてもらい、本番では半回転にしのぐことができた。五輪代表を決めた前夜は太田から言葉はなく、ただハグをされたという。そんな先輩に「何で同じ世代なんだろうと思ったこともあったけど、良い関係でやってこられた」と目を赤くした。東京まではあと1年を切っている。今大会は得意の投げ技が少なかったが「やっぱり投げにこだわりたい自分もいる。投げを軸に通用する技を出していかないと」と見据えた。

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