渋野日向子 ゴルフの極意は“チャー・シュー・メン” 「全英の時も言ってた」

[ 2019年9月18日 15:23 ]

<デサントレディース東海クラシック練習日>青木コーチの見守る中、11番でティーショットを放つ渋野日向子(撮影・井垣 忠夫)
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 女子ゴルフのデサントレディース東海クラシック(賞金総額8000万円、優勝賞金1440万円)は20日から3日間、愛知県美浜町の新南愛知カントリークラブ・美浜コース(6437ヤード、パー72)で行われる。全英女子オープンを制した渋野日向子(20=RSK山陽放送)は18日、時折、雨が降る中、野沢真央(22=愛知製鋼)、大里桃子(21=伊藤園)、小貫麗(20=フリー)とインコース9ホールを視察し、グリーン周りを入念にチェックするなど本番に備えた。この日、正午には大会初日の組み合わせが発表され、渋野は同じ“黄金世代”の新垣比菜(20=ダイキン工業)、原英莉花(20=日本通運)と同組でアウト1番から午前8時45分にスタートすることが決まった。

 ――初めて回る新南愛知カントリークラブ美浜コースですが。
 「先週とやっぱりラフの長さが違うなと思ったので、先週ほどの難しさはないかなって思ったんですけど、グリーンのアンジュレーションが結構あるので、パッティングが大事かなと思いました」

 ――終始リラックスしたムードでした。
 「きょうのメンバー(大里桃子、小貫麗、野沢真央)はいつも仲のいいメンバーだったり、先輩なので、すごく楽しく回りました」

 ――ゴルフの状態は。
 「週末、トレーニングをしていい感じかなあとは思いました。パッティングとかはそこまで打ってないですけど、距離感がつかめれば、何とかなるかなあと思います。グリーン周りのアプローチだったりとかもしっかり練習して何とかしたいと思います」

 ――特にグリーン周りの練習が多かったように思います。
 「先週も今までもアプローチで結構苦戦してるので、しっかり練習ラウンドで練習したいのでしてました」

 ――今週のトーナメントで優勝すると生涯獲得賞1億円の大台を突破します。
 「今までは徐々に稼いでいければいいって思ってたんですけど、あんまり先延ばしするのもあれなので、早いうちに1億円は突破したいと思っています」

 ――ゴルフの極意のようなものは。
 「前からなんですけど練習で“チャー・シュー・メン”って言いながら打ってます。チャー・シュー・メンはリズムがいいんで。試合でもたまにリズムが分かんなくなったりすると、素振りの時とかに言ってます。全英の時も言ってたと思います」

 ――全英から帰国後、6週間、経ちましたが、“しぶこフィーバー”は大分、落ち着きましたか。
 「先週のを見たらやっぱ続いてるのかなって思いました」

 ――“しぶこ渋滞”なんて言われてます。
 「言われてますけど、私のせいじゃないですよね。まあでもありがたいですね。そうやって名前を付けていただいて」

 ――開幕前にこんなことになるとは想像がつかなかったと思いますが。
 「想像つかないですね。優勝するとも思ってないですし、海外メジャーに出られるとも思ってないですし、それで優勝するとも思ってないので、全てが予定と違うので、う~ん、何ですかねえ。追いついてはいけてないですね」

 ――いろんな記録が懸かった先週の日本女子プロ選手権が終わりました。達成できた記録もありますが、達成できなかった記録もありました。今週から新たなスタートを切ることになります。
 「連続オーバーパー記録も途絶えてそこは気持ちを改めて1億円突破という目標に向かって頑張ろうかっていうのもあります。優勝してからプレースタイルを変えないようにはしてますけど、最近、ちょっと変わってる部分もあるかもしれないので、そういうところもちょっと初心に戻らないとなとは思ってます」

 ――変わったんじゃないかなと実感する部分は。
 「何だろうなあ。多分、笑顔は少なくなってるかもしれないですね。あと、ゴルフのプレースタイルも多少は変わってるのかな。攻めるゴルフをしてるのはしてるつもりなんですけど、前ほど、楽しんでやってないかなとも思ったりしてます」

 ーーここまで“しぶこフィーバー”が過熱すると、私生活の過ごし方も変わってくる。
 「ちょっとは考えたりしてますかね。食事のところとかは。帽子を被ったり、気にはなっちゃいますよね。仕方ないです。でも変装まではしてないです。サングラスとか、マスクとかですよね。さすがに怖いですよね。それだと(笑い)」

 ――月曜日に初めて宝塚歌劇団を観劇したように聞いています。
 「あの時は帽子も被らず、行きました。バレてはいましたけど。一人だけ声を掛けてくださった方がいて名前は聞こえるなって思いましたけど、そのままいきました。めっちゃ、楽しかったです。最高すぎてもう一回、行きたい。独特の世界観というか、歌声がメチャクチャ格好いい。ずっと浸ってました」

 ――畑岡さんは渋野さんが全英女子オープンを勝ったことに対して先週「悔しい」という言葉を口にしていました。渋野さんは先週の畑岡さんの優勝をどのように捉えてますか。
 「私は“悔しい”って言える立場じゃない。レベルも全然違うんで。まあ、勝って当然だよなあ。当然で勝つのがすごいですよね」

 ――狙って勝つというのは大変ですか。
 「狙って勝つって私はまだ、してないですもんね。全英も始まる前から狙っていった訳じゃないですし」

 ――これまで狙った大会は。
 「全英後、狙った大会はあったちゃあ、ありましたよね。軽井沢とか。あはは」

 ――大会初日の組み合わせは新垣比菜さんと原英莉花さんに決まりました。
 「黄金世代!ハハハッ。楽しそう。すごい回りやすい組だから良かったです」

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