【玉ノ井親方 視点】竜電 スタミナ&気持ちで高安上回っていた

[ 2019年7月9日 08:52 ]

大相撲名古屋場所2日目 ( 2019年7月8日    ドルフィンズアリーナ )

大相撲名古屋場所2日目 取り直しとなった一番で高安(右)を寄り倒しで破る竜電(撮影・亀井 直樹) 
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 新三役の竜電は相撲がしぶとくなった。高安のかち上げにも動じず、すぐに左を差していい形になった。大関とは同じ一門。連合稽古などで胸を借りているので相手の手の内は分かっていたはず。左を差されても上手を与えなければ、高安の上体は浮いてくる。最初の一番は大関が焦(じ)れるまで我慢して取った。同体で取り直しになったものの、2番目の相撲も落ち着いていた。逆に高安の方が早く勝負を決めようとして、強引に攻めて墓穴を掘った。竜電は本来とは逆の右四つの形になったが、大関の動きについていった。スタミナの面でも気持ちの面でも大関を上回っていた。

 最近の角界は若い世代の台頭が目覚ましい。でも竜電のような20代後半の力士が自分たちが黄金世代になるんだという気持ちで、本場所を引っかき回してくれると土俵が盛り上がる。(元大関・栃東)

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2019年7月9日のニュース