安美錦引退危機、右膝負傷で休場へ 幕下転落なら決断も

[ 2019年7月9日 05:30 ]

大相撲名古屋場所2日目 ( 2019年7月8日    ドルフィンズアリーナ )

大相撲名古屋場所2日目 竜虎(手前)に寄り倒しで敗れ負傷した安美錦(撮影・亀井 直樹) 
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 関取最年長40歳の十両・安美錦が3日目から休場することになった。関取最年少21歳の新十両・竜虎(りゅうこう)との取組で敗れた際に右膝を負傷。取組後は自力で歩けず、名古屋市内の病院で検査を受け、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)が休場を明言した。痛みがなくなれば再出場する意向だが、確実に十両に残留するには6勝が必要で幕下転落の危機に陥った。

 歴代3位の通算1805回出場を誇る安美錦が苦境に追い込まれた。19歳差の竜虎との対戦は突っ張りを受け止めて左上手を取ったが、回り込みながら投げを打ちにいった際に右膝に全体重がかかる形で崩れた。右足を地面につけず、花道を車いすで引き揚げた。

 苦もんの表情のベテランは「半月板かな、感覚的には」と話して会場を出て、名古屋市内の病院に直行。診察後は「1日か2日休んで出られそうなら、という感じ。悔しい部分はあるが、全く無理ではなさそう。もう一回、土俵に立ちたい」と意欲を示した。安美錦と話し合った伊勢ケ浜親方は3日目からの休場を明かした。右膝はかつて前十字じん帯断裂などの大ケガを負っている。同親方は「じん帯が切れているとかではない」と前置きした上で「2、3日は様子を見て安静にする方向」と説明した。

 安美錦は97年初場所で初土俵を踏み、今年が23年目。00年初場所の新十両からは117場所連続で関取の地位を保っている。仮に再出場できたとしても、手負いの状況で十両残留が確実となる6勝を挙げるのは容易なことではない。「負けたらやめるというシンプルな考え」と話していたように、幕下転落が決まった場合、引退を決断する可能性もある。

 場所前には浅香山部屋への出稽古で、史上最多の幕内在位107場所を誇る浅香山親方(元大関・魁皇)から「毎日体を動かすことが大事」などとアドバイスを受けていた。今場所は新しい化粧まわしをつけ、「こんな年でもらえるのはありがたい」と心機一転、令和初の地方場所に臨んでいた。その直後の痛恨の負傷。左アキレス腱断裂など数々の負傷を乗り越えてきたベテランが正念場を迎えた。

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