馬場雄大と一問一答 「やれるというイメージある」 八村との会話は…

[ 2019年7月9日 11:34 ]

ネッツ戦で3得点を挙げた馬場(AP)
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 NBAマーベリックスの一員としてサマーリーグ(米ネバダ州ラスベガス)に参戦している馬場雄大(23=A東京)は8日(日本時間9日)のキングス戦に途中出場し、6分55秒のプレーで3得点だった。試合は101―105で敗れた。

 試合後の馬場との一問一答は次のとおり。

 ――自身のプレーを振り返って。

 「2ピリ(実際には第1クオーター)の最初出してもらった時にアグレッシブに行けたんですけど、後半出してもらった時にやっぱり準備というか、体が少し冷えてしまった部分があって、そういったところが日本の環境とはやはり違う。準備がもう少しちゃんとできればな、とは思いました」

 ――3試合を終えた手応えは。

 「スピードだったり、自分のリングアタックっていうのは全然通用するなっていうイメージはあります。あとスペーシングだとかっていうところで、ルールだったりも違うんで、オフェンスの仕方だったりも全然違うんで、そのアジャストというのはもう少し必要だと思うんで、そういった部分ではこっちに残ってプレーする必要があるかなとはすごく感じますね」

 ――富山県は八村選手と馬場選手の活躍で盛り上がっているが。

 「同郷として、こういった舞台に立てて嬉しいし、光栄なことです。応援されているということは本当に期待されているということなんで、止まらずに突き進んでいきたいなと思います」

 ――試合後にコートで八村選手と話していたが、どんな内容だったのか。

 「“どうでした”っていうふうに言われて、“4点差で負けた”って言ったんですけど、“ツイッターでバスカン(バスケットカウント)したやつ見ましたよ”とか言ってて、“そんなの気にせず次、おまえ頑張れよ”と(笑い)」

 ――実際に得点したプレーはどうだったか。

 「僕のサイドに僕1人しかいなかったんで、1対1でドライブで抜けると思ったんで、その瞬間の判断が良かったのと、絶対こっちの選手はブロックに来るんで、そこを読んでバックシュートに持っていけたのは良い判断ができたかなと思います」

 ――ディフェンスは動く選手に対してどうだったか。

 「いやー、リングアタックする選手はすごく強いんで、やっぱりノーファウルでもねじ込まれたりだとか、ファウルになってしまったプレーも、自分的にはあまり納得いってないんですけど、それもやっぱりこっちの笛だと思うんで、そうですね、自分にすごく自信を持ってる選手が多くて、それをこちらがどう上回るかっていう世界なんで、気持ちの部分の戦いがすごい大きいと思います」

 ――普段はそういう選手とマッチアップする機会はなかなかないのでは。

 「そうですね、本当に気が抜いたらいくっていう覚悟でみんないるんで。日本はどうしてもチームバスケをメインにする、パスを回すだったりとかがあるんですけど、こっちはもういけたらいく。本当に抜くっていう(気持ち)がすごく強いので、個人の戦いっていうのがまずこっちは第一にあるかなと思います」

 ――自身の長所で通用すると感じている部分は。

 「やっぱりリングにアタックするところ、スピードでアタックするところは全然ひけを取らないなと思っています。そこからの判断というのも、普段からこう意識してはいるので、どこからブロックが飛んでくるかというのも見えてはいるので、そういった部分で、まあ、もう少しボールがもらえればいろいろ展開できると思うんですけど、そこはちょっとこっちの洗礼を受けているかなっていう感じはあります」

 ――最後のディフェンスでは続けてアタックされ、狙ってきているという印象もあった。

 「そうですね、あれ(チームの)ルールがあって、シュートがないというふうに言われていたんですけど、あそこはドライブでピックだったり崩して周りが3ポイントでくるというプレーがすごく多かったと思うんで、あそこで僕が責任を持って止めれば、その先のプレータイムはまた変わってきたかなと思うんで、そこは反省点です」

 ――ディフェンスは自信を持っている部分だけに、できなかったのは残念か。

 「そうですね、1個目、ブロックしたのがファウル取られたんで、ちょっと自分、気持ち的にもこれいったらファウルになるかなっていう気持ちの戦いもあって、ポンポンとやられてしまったんで、そこはちょっと、そうですね、次、次と切り替えてやれば良かったんですけど、ちょっと引きずってしまった部分はありました」

 ――同僚のアデトクンボ選手と絡むシーンを目にしたが。

 「コスタスですか?そうですね、あいつもけっこう楽しいことが好き、盛り上げたいタイプの人なので、自分も気が合って、コスタスに限らず、いい選手ばかり、声もかけて下さってるので、やりやすい部分ですね」

 ――ベンチメンバーも含めてチームには一体感が感じられる。

 「コーチがそれを一番に考えているというか、アンセルフィッシュでプレー・ハードって言っているので、そこを第1にやらないとみんな分かっているので、なおかつ、いろんな国の選手がいるので、そういった部分ではこう、盛り上げる、チーム一体になることが必要だと思っています。みんな賢い選手だと思うので、そういった部分は意識してやっていると思います」

 ――今日はすごく良い試合だったが、こういう経験を通じてアメリカで継続したいという思いは強くなっているのか。

 「そうですね、やっぱりコミュニケーションの部分だったり、言っていることは分かるんですけど、アウトプットのときにしっかりディテールの部分、コミュニケーション取れているかと言われたらそうではないので、コーチの信頼を勝ち取るためにも、やっぱりこっちに来てちゃんとこっちのバスケに慣れて、というふうにしていく必要があると思う。それはもちろん考えています」

 ――プレー時間が前よりは減ってしまい、ボールがなかなか回ってこないという状況で、フラストレーションとどう向き合っているのか。

 「ボールは回ってこなくても、ディフェンスは頑張れると思っていますし、リバウンドも頑張れると思っているので、そこから次の展開が待っていると思うんで。今日もディフェンスもあまりこう、自分の思ったこともできずにというところでオフェンスにもつながらなかったと思うので、それは僕の責任と考えて、ディフェンス、リバウンドから、泥臭いところから頑張って、オフェンスでチャンスをもらえて信頼してもらえるようにやるのみです」

 ――イライラすることはないか。

 「そうですね。イライラすることはないです、はい」

 ――前からアメリカでやりたいと言っていたが、ここを経験して思いは強くなったか。

 「そうですね、間近で活躍している日本人の選手を見て、で、やれるという自分のイメージもある。やっぱりいかに慣れるか、認められるかだと思うので、そういった部分ではこっちにいることが大切かなとは思います」

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2019年7月9日のニュース