錦織、2年連続8強!今大会初めてセット落とすも“お得意様”撃破「今日はつらかった」次戦VSフェデラー

[ 2019年7月9日 03:25 ]

テニス ウィンブルドン選手権 ( 2019年7月8日    英・ロンドン・オールイングランド・クラブ )

男子シングルス4回戦でリターンする錦織(AP)
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 テニスのウィンブルドン選手権は8日、男子シングルス4回戦が行われ、世界ランク7位で第8シードの錦織圭(29=日清食品)は同58位のミハイル・ククシュキン(31=カザフスタン)を6―3、3―6、6―3、6―4で下し、2年連続となる8強進出を果たした。

 伝統の「ミドル・サンデー」で休息を取り万全の状態で挑んだこの試合は、予選を含めて過去9戦全勝し、直近6戦はストレート勝ちを収めている好相性の相手との一戦。前の試合の女子シングルス4回戦が今大会女子最長の熱戦となり、待ち時間も長くなったが、影響を感じさせず相手を圧倒した。

 今大会3回戦まで1セットも落としていない日本のエースは、第1セット第4ゲームで先にブレークに成功すると、相手の攻めに屈しず安定したプレーを見せエラーわずか4本、38分で先取した。

 第2セットは互いに譲らぬ展開。第8ゲームで初めて相手にブレークを許すと、直後の第9ゲームで4度ジュースに持ち込むもブレークバックならず、ククシュキン相手に10年のATP500バルセロナ以来、9年ぶりにセットを許した。

 イーブンとされ迎えた第3セットも競り合う展開。第8ゲームで錦織がブレークに成功し「カモン!」と雄たけびを上げると、第9ゲームもジュースから長いラリーを制してアドバンテージを奪い、最後は相手フォアがネットとなり6―3。8強に王手をかけた。

 第4セットは第1ゲームからブレーク合戦。第4ゲームまで互いに2つずつブレークを奪うと、錦織は第5ゲームでもブレーク。続く第6ゲームでこのセット初のキープに成功してリードを奪い、サービング・フォー・ザ・マッチの第10ゲームをしっかりキープし6―4で試合を制した。

 これで4大大会5大会連続8強以上を決めた錦織。4強入りを懸けた準々決勝は、グランドスラム通算20勝を誇りウィンブルドン9度目の頂点を狙う第2シードのロジャー・フェデラー(37=スイス)と対戦する。

 ▼錦織の話 今日はつらかったですね。やりにくかったです。彼のフォアもバックもすごく低いスライスのような感じできてたので凄く打ちづらかったので決め切れない場面が多かったんですけど、うまくしのげたかなと思います。(良かったところは)しっかり我慢できたところです。なかなかウィナーを取りにいくのが難しかったので、その中でもうまくポイントを組み立てながらプレーできたかなと思います。(調子は悪くないので)いいテニスもできて、次も思い切ってやりたいと思います。

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2019年7月9日のニュース