【砂村光信の視点】学生“復帰”にはシーズンの前倒し必要

[ 2017年1月22日 09:15 ]

ラグビー日本選手権準決勝   帝京大29―54サントリー ( 2017年1月21日    花園 )

<サントリー・帝京大>前半は同点と健闘するもトップリーグ王者に地力の差を見せつけられ、肩を落とす帝京大フィフティーン
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 前半最後の帝京大のトライは、守備側の選手がプロップだったミスマッチを尾崎が突いて抜けたもの。さらに、相手WTB中づるにタックルさせるまで我慢して竹山にラストパスを通した。相手の足の速い選手の守備を無効にしてフィニッシャーに渡す研究の跡が見られ、鍛えられたチームだなと改めて感心した。

 後半開始直後に自陣からの展開でミスが出てトライを許したが、サントリーの両WTBにキックがなく、こちらは風上であることを考えれば、蹴って陣地を稼ぐ選択肢もあった。ただ、スクラム以外は互角で、ミスなく攻撃を継続できていた点を見ても、トップリーグで十分戦っていける力があることは明らかだ。練習で社会人に教えてもらう大学は増えたが、帝京大だけは勝つために胸を借りていることが試合内容を見れば分かる。

 大学生が高いレベルを経験できる場が失われるのは残念だ。ただ、日本ラグビー界が国際スケジュールに対応し、かつ選手の疲労度を考慮すると1月で国内シーズンを終わらせる必要がある。学生に再びチャレンジの機会を与えるためにはシーズンの全体的な前倒し、つまりは伝統校のOBが日程変更に柔軟な姿勢を示すことが求められる。 (元U―23日本代表監督)

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